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【user's VOICE】鼻炎薬/点鼻薬市場の今を見る

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【user's VOICE】鼻炎薬/点鼻薬市場の今を見る

 3月に入りスギ花粉飛散ピークを迎え鼻炎薬の需要期を迎えている。今回は、POB(マルチプルID−POS「Point of buy」)会員が購入した「鼻炎薬/点鼻薬カテゴリ」の購買データから購買理由を分析した(調査機関=2019年1月〜12月、レシート枚数2021枚)。  POB会員が購入した鼻炎薬/点鼻薬のレシートシェアは、1位久光製薬「アレグラFX」、2位エスエス製薬「アレジオン20」、3位佐藤製薬「ナザールスプレー」、4位大正製薬「クラリチンEX」、5位大正製薬「パブロン鼻炎カプセルSa」と続き、鼻炎薬として浸透している商品が並んだ中、今回はCMや店頭でもあまり見かけない、6位皇漢堂製薬「アレルビ」、8位matsukiyo「ノスポール鼻炎錠FX」にあえて注目した。  

 1位久光製薬「アレグラFX」2位エスエス製薬「アレジオン20」、ジェネリックやPBも台頭

 まず、「アレルビ」の購買理由は、「花粉症対策で薬を購入しようと思い、薬局でアレグラFXと同成分で値段が安いというPOPに惹かれて購入」(40代女性)といったアレグラと有効成分が同じでありながら低価格であることを店頭で知り購入したといったコメントが目立った。次に、「ノスポール鼻炎錠FX」の購買理由は、「鼻炎薬を購入しに来店。店員が話しかけてきたので、症状を話すとこちらがおすすめだと紹介され購入」(40代女性)といったように店員に勧められて購入したというケースが多かった。  購入者のレシートデータを見ると、「アレルビ」はサンドラッグが主な店頭販売店であり「ノスポール鼻炎錠FX」はマツモトキヨシPBだった。どちらも商品を手に取る機会が限られるが、店頭POPや店員の接客が購買の後押しとなっていた。現在はテレビCMなどにより浸透している「アレグラ」や「アレジオン」といった商品が比較的よく売れているが「ジェネリック薬(後発医薬品)」や「PB」などが台頭し、花粉症薬をめぐる商戦はますます過熱していくことが今後予想される。(ソフトブレーン・フィールド 事業開発課)
(詳細は「日用品化粧品新聞」3月9日号)

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