花王、ライオンが「選考委員長表彰」を受賞、消費者志向経営で表彰
協業での取り組みが評価
花王、ライオンの両社は、消費者庁が主催する「令和３年度消費者志向経営優良事例表彰」で新設された「選考委員長表彰」を受賞した。消費者志向経営の推進を図ることを目的として、消費者志向経営に取り組むことを自ら宣言し、事業者が行っている優れた取り組みを表彰するもの。これに伴い３月９日、東京都千代田区の日経ホールで表彰式が行われ、両社の社長が出席した。
今回の受賞は、使用済み詰め替えパックの回収と再生を行うリサイクリエーションに関し、競合同士の両社が資源循環型社会の実現との社会課題の解決のために、消費者の行動変容を促すべく協業して取り組みを推進、分別回収品を用いて水平リサイクルを可能とする技術開発を行うなど、具体的な活動を行っていることが評価された。
資源循環型社会の実現へ取り組み
花王の長谷部佳宏社長は「ひとりの研究員の『使ったら捨てる。このあたりまえを変えたい』という志に社内の仲間が集まり、自治体そして生活者にも活動が広がってきた。更にこの活動の同志になっていただいたライオン様に敬意を表すと共に、今後も技術開発と活動の幅を広げ、資源循環型社会の実現に向けて邁進していく」と述べ、また、ライオンの掬川正純社長も「本取り組みは、生活者の行動変容を通じた資源循環型社会の実現を目指すもの。そのための障害となる様々な課題解決には今回のような同業企業、流通、そして消費者の皆さんとの協働が有効。この協働取り組みを更に発展させ、これからもサステナブルな社会実現に向けた活動に努めていく」とコメントした。
（詳細は「日用品化粧品新聞」3月28日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で）
