資生堂「那須工場」が竣工/全貌を明らかに

資生堂は、栃木県大田原市にスキンケア製品の生産拠点「那須工場」を竣工、12月24日から本格稼働する。同社としては36年ぶりとなる国内の新工場で、主に中高価格帯の製品を製造し、業容拡大に対応する。これに先立ち11月27日午後1時15分から内覧会を開き、その全貌を明らかにした。
中高価格帯スキンケア製品を年間最大1.2億個
那須工場は敷地面積11万平方メートル、延床面積6.5万平方メートルで、およそ350億円を投資した。「エリクシール「IPSA」「dプログラム」といった、国内外向け中高価格帯スキンケア製品を年間最大1.2億個(2022年度見込み)生産できる能力を持つ。高品質を徹底して追求するとともに、働く人のことを考え「PEOPLE FIRST」のコンセプトのもと職場環境に配慮している。また、地元の地下水や電気、 CO2フリーの電力を使用し、また見学施設「PLAY BEAUTY」を設けるなど地域にも配慮している。
働く人と地域に配慮
品質面では、仕上げエリアの完全分離、気圧管理などクリーンな生産環境を実現した。また最新カメラ技術などによる厳しい品質基準と品質管理を追求する。「今後の変化する市場に迅速に対応し、更に高い品質を実現できる工場として進化させていく」(直川紀夫ジョームチーフサプライネットワークオフィサー)考えだ。