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【ユニ・チャーム】25年春の新商品発表会実施、新たな需要創造加速

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【ユニ・チャーム】25年春の新商品発表会実施、新たな需要創造加速
「相対的価値」と「絶対的価値」で世界一に

 ユニ・チャームは11月27日、東京都港区の品川プリンスホテルで「2025年春の新商品発表会」を実施、事業の現状や今後の方針と合わせて、来春に発売する新商品を発表した。全国から出席した流通関係者へ向けて、相互の発展を誓い合った。

 冒頭、あいさつに立った高原豪久社長は、世界一に向けた挑戦を続けているとして「共生社会の実現、SDGsの達成に貢献するため、相対的価値でも、絶対的価値でも2030年までに世界一になる。相体的価値としては、売上高15兆円、コア営業利益17%、アジアでも世界でもシェアナンバーワンを目指す」と強調した。また、絶対的価値については、地域活性・雇用創出、再生パルプ商品による「RefF」プロジェクトの拡大、育児負担軽減のための「手ぶら登園」、更に女性活躍支援の取り組み事例などを挙げた。また「競争力の源泉となる人材の育成にも力を注ぐ」として、海外現地法人も含めた将来的な上級幹部育成のための「グローバル30」を始動したことも明らかにした。新需要創造を進める中では、今年秋の新商品を早期展開したことによる成果と共に、来年春の新商品についてもプレミアム化を推進し、新たな需要創造を加速していくとした。

 加えて、いち早く「来年の一文字」を「U」として、その考え方や新年以降への決意も示し、「皆様と共に、皆様と一緒なら何でもできる、達成できる」と来場者に協力を呼び掛けた。

 続いて、グローバルペットケアマーケティング本部の鍵山依里氏がペットケア分野、グローバルウェルネスケアマーティング本部の小澤美絵子氏がパーソナルケア分野から発売する新商品について説明した。ここでは、10種の自然素材で猫の健康に配慮したドライフード「AllWell」、愛猫とのおやつの時間を楽しむための「銀のスプーンかつお節チップinクッキー」、人間と同様のメニューが楽しめるドッグフード「グラン・デリおかず仕立てパウチ」などに加え、保湿成分や保湿・抗炎症効果のある植物オイルを配合するなど肌への低刺激性にこだわったベビー用紙おむつとしてリニューアルした「ムーニー」「ムーニーマン」、ゴミを絡め取るロングファイバーとゴミ取りポケットを備え、かつ、たっぷり水分を含ませたフロア用ウエットシート「ウェーブ一枚完結」などを取り上げ、会場内の各所で営業担当者らが実物を用いたり、機能や特長を証明するための実験動画などを通じ詳しく紹介し、来場者の理解を深めた。

 最後にジャパン営業本部方針について、渡辺勉常務執行役員ジャパン営業統括本部長が説明した。渡辺常務は、自社が参入するカテゴリーにおいて市場が拡大している実績を示しつつ「人口減少下にあっては、ブランド戦略と連動し、購買実態に応じた定番売り場づくりが重要」と述べ、ベビー用、生理用品、大人用、ペットケアなど既存領域では常に進化した提案を継続すること、また、ウェットティッシュ、掃除用品、フェイシャルタオルなど新たな需要が期待できる分野では、新習慣や生活の質の向上を捉えた提案が重要だとした。

 これらについてカテゴリーごとの具体的な提案を示した後「定番売り場にこだわった独自性の磨き込みが大切で、実現のためには科学的な分析力、感動や共感を得る提案・締結力、消費者起点での店頭実現力をもって、流通の皆様との協働による業界総資産の拡大を目指していく」とした。

(詳細は「日用品化粧品新聞」12月2日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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