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【花王】25年度方針説明会実施、双方向デジタルプラットフォーム「My Kao」でDX更に推進

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【花王】25年度方針説明会実施、双方向デジタルプラットフォーム「My Kao」でDX更に推進
「ソフィーナ」リステージ、「ビオレ」新ボディ投入示唆

 花王は11月20日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで「花王2025年度方針説明会」を実施した。長谷部佳宏社長、西口徹専務、花王グループカスタマーマーケティングの中尾良雄社長と首脳陣が登壇し、出席した流通関係者らを前に、今年で創業135周年を迎える業界最大手メーカーとして今後の方向性を示すと共に、来期以降の方針を明確に打ち出した。

 冒頭、長谷部社長は「我々が中核としている『よきモノづくり』について。日本には非常に特異性があり、日本が中心となって課題が世界に拡大している。過剰消費、資源枯渇、温暖化、超高齢化のトップランナーとなっているのではないか。花王も次の『よきモノづくり』のステージへ向かわねばならない。すなわち、量の経済から質の経済に移っていく必要がある」と切り出した上で、解決に導くポイントとして「商品力」と「マーケティング力」を挙げた。その上で「この商品力は、大きくは先進性と先見性に分けられる。花王の先進性は界面の化学にあり、先見性は誰よりも先を見通し、現場からネタを見つける価値の創造。界面の科学とはサイエンスのことだけにとどまらず、社会課題そのものと言える。例えば、高品質と低価格、環境性と経済性など。どちらの性質も表裏一体で叶えるというのが界面の化学のコンセプト。そうした課題に花王は立ち向かい、どちらも成り立たせ、どちらもより上に伸ばす、いわゆる二律背反を整えることが原点と言える」と述べつつ、知見や技術を食器用洗剤やヘアケア剤、ヘアカラー、UVケア剤、スキンプロテクションなどに応用した事例を挙げ「これらを、より世界の人々に使っていただきたいと考え、経営面でも、これら欠かすことのできない価値を広げていかねばならない」と強調した。そのためには、社会的有用性と排他的独自性をマッチさせ、オンリーワンの技術として届けたいとして「そのためには個性ある技術、個性ある人がスクラムを組んで、より前に進んでいく。経営の財務的精度を高めるためにも必要なことであり、我々だけでは不可能であれば、強いパートナー、良いパートナーと組んで、自前主義からの脱却を果たそうとしている」と語った。

 これらの技術や考え方から生まれた新たな商品の一例として、来年以降、ヘアケアブランドのリステージ、化粧品「ソフィーナ」のリステージ、「整い肌」をコンセプトとする「ビオレ」の新ボディケア商品などの投入を示唆した。最後に「花王は、生活、生命、生態の全てに貢献したいと考えている。お客様のために、皆様と共により前進していきたい」として、今後への協力を呼び掛けた。

(詳細は「日用品化粧品新聞」12月2日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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