【化粧品開発展大阪/国際化粧品展大阪 主催者インタビュー】RXJapan細野圭化粧品開発展事務局長に聞く展示会の概要
SDGs、フェムケア、オーガニックコスメなどに注目
9月28日から30日までの3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪を舞台に化粧品開発展大阪、国際化粧品展大阪が行われる。共に3回目の開催。2020年、21年とコロナ禍で行われてきたが、今年は行動制限もなく、前回、前々回よりも多数の来場客が予想されている。ここではRX Japanの細野圭化粧品開発展事務局長に、新規取引先の開拓、受注獲得、新製品の告知・PRなどにつながる商談の場として注目される展示会の概要を聞いた。
――今年も大阪で化粧品開発展、国際化粧品展が行われますね。
「出展企業は前年から90社増の250社となり、非常に見応えのある規模になってきました。化粧品は手に取って、見てもらい、説明しないと理解が進まないため、積極的に発表したいという企業が増えたこと、展示会の認知が進んできたということが言えると思います。初回、2回目より出展社が大きく増えたことは、来場者にとって大きな価値になると考えています」
――大阪開催のメリットはどんなところにあるでしょうか。
「大阪の企業が東京の展示会に来場するとなると、部署で1人、2人しか行けないと思いますが、地元での展示会なら全員が来場できるはず。実際に、1回目、2回目の大阪開催では9割ほどが関西圏からの来場でした。一方で東京開催でも9割ほどが首都圏からの来場ですし、地域性は出てきます。出展企業からすると、大阪開催では東京開催で出会えない営業担当者、バイヤーと出会えるということでしょう」
――本展示会の見どころを教えてください。
「SDGsに対応した原料、容器・パッケージなどは見どころの一つです。現在、化粧品を開発する際にはサステナブルに配慮した原料、パッケージなどがマストの事項になっており、化粧品をつくるストーリーにも大いにかかわってきています。『フェムケア』『オーガニックコスメ』など、来場者アンケートで挙がったキーワードを元に、いま注目されている分野の製品も数多く取り上げます」
「販促やマーケティングツールも紹介します。コロナ禍で、ますますインフルエンサーを使うマーケティングなども増え、注目が高まっています。化粧品は、販促活動によって認知度や売り上げが大きく左右されるカテゴリーであり、プロモーションやマーケティング関連の提案が非常に多いです」
韓国、イタリアなど海外からの出展も増加
――海外の最新コスメに出会えることも本展示会のメリットだと思いますが、その点はいかがでしょうか。
「前回、前々回と比べ、韓国、イタリア、フランス、イギリスなど海外からの出展企業が増えています。日本にいながら海外品に出会えることが国際展示会の魅力であり、見応えがある、良質な化粧品に出会う機会になるはずです」
――最新トレンドや商品開発事例などを聞くことができるセミナーも毎回人気を集めています。
「全80講演を予定し、たくさんの講師の方々が業界を盛り上げようと協力してくれています。基調講演はアルビオンの大塚裕子執行役員に登壇いただきます。その他、ユジェット、アイスタイル、日本化粧品検定協会と、毎日違う形で化粧品トレンドの解説が行われます。直接話を聞きたいという声に応えて、オンライン聴講などは設けません。講師の方からも、オンラインだと誰に話しているか分からなくなってしまう、お客さんの反応を見ることで熱が入るという話を聞いています」
――最後に、来場を考えている人にメッセージをお願いします。
「ぜひ3日間足を運んでもらい、製品を見てセミナーを聞いて、新しい化粧品をつくる機会につなげてほしいです。OEM企業も非常に多く出展しているため、オリジナルコスメ、プライベートブランドをつくりたいという人にも有意義な場になるはずです。多くの方に来てもらいたいので、部署で一人と言わず、全員で来場してください」
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月19日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)