【特別インタビュー・西部海苔店】スキンケアシリーズで市場開拓へ

海苔から抽出できる保湿成分配合
創業大正13年、100年以上の歴史を持つ大阪の老舗海苔問屋――西部海苔店をご存知だろうか。近年温暖化により海水温が上昇し、海苔の不漁が続いている。海苔と言えば黒々として厚みあるものが良いとされ、色の薄い海苔は売り物にならないのだが、そんな逆境を逆手に取り、売り物にならない薄い海苔から大量に抽出できる保湿成分「ポルフィラン」を活用したスキンケアシリーズ「PORPHYNURSE+(ポルフィナース)」を開発・販売している。老舗海苔問屋とスキンケアアイテム、この面白い組み合わせについて、西出悟社長にその狙いと展望、今後の方向性を聞いた。――西部海苔店について教えてください。
「大正時代に創業して私がいま3代目です。元々は入札権をもった乾海苔の一次問屋で、全国の海苔を入札で仕入れ、それを全国の乾物屋に卸していました。しかし時代の変化と共に一次問屋では厳しい時代と捉え入札権を手放し、海苔加工メーカーに業態転換しました。その結果、売り上げは全盛期と比べ1/6に減少しましたが、今は入札権も取り戻し、不漁の中でも好調に推移しています」 ――スキンケア商品を出しましたね。いつ発売したのですか。 「開発を始めたのはコロナ禍で世の中が暗かった2020年です。社員を集めて、今何ができるかを話し合いました。『PORPHYNURSE+(ポルフィナース)』という名のスキンケアブランドで、発売は2024年です」。
――海苔で化粧品とは、どのような特徴があるのですか。
「美容液とオールインワンジェルの2種類をつくったのですが、最大の特長は主成分に『ポルフィラン』という保湿成分を採用しています。これは、海苔にしか含まれない水溶性植物繊維の一種で、強い粘性を持ち、ヒアルロン酸に匹敵する保湿力と保護形成機能を持っているといわれ、肌を乾燥から守ります。また高分子で弱酸性の為、肌に優しく消炎作用もあるといわれており、敏感肌の方にも効果が期待できる海苔由来のボタニカル天然保湿成分です」
――海苔からしか取れない保湿成分ですか。独自性があって面白いですね。
「私たちは地球温暖化により色落ちした、使用価値がなく廃棄される海苔からこの「ポルフィラン」を採取しています。また、アルコール、防腐剤、パラペン、合成香料、着色料フリーの処方にし、大自然で採れた海苔由来の成分を贅沢に配合した地球にも優しい自然派化粧品というポジションを大切にしています」
(詳細は「日用品化粧品新聞」10月12日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)





