スキンケア【インタビュー】アイスタイル「クチコミからコスメの“今”を解説」

長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、苦戦の続く化粧品市場。業界各社では、新たな生活習慣に合わせたアイテムの投入や提案を積極的に進め、活性化につなげている。日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営し、膨大なクチコミや意識調査、インタビューを通して“生活者のいま”を分析、発信しているアイスタイルでは、1月からニュースレター「@cosmeのトレンドの芽」の配信をスタート。今後のトレンドの兆しを発掘する試みは業界でも注目を集めている。ここではリサーチプランナーの西原羽衣子氏、原田彩子氏に、スキンケアを始めとした化粧品市場の動向を聞いた。
時間の使い方の変化で新習慣も
―様々なカテゴリーで大きな変化が表れていますが、スキンケアではどうでしょうか。
原田氏「新型コロナウイルスの影響から、スキンケアに関するクチコミは増えています。マスクの影響で肌荒れの悩みが増えており、『シカクリーム』など鎮静効果の高いものが人気で、実際にクチコミでも『鎮める』というワードが増加しています。スキンケアは肌に直接触れるものでチャレンジしにくい部分があり、『お守り的存在』というワードの出現が目立つように、ブランドに安心感があり『何かあったときに頼れる』というベーシックな商品への関心が高まっているようです。また、日本古来の成分への注目も集まっています」
化粧品の癒やし効果重要に
―新型コロナウイルスの影響は避けて通れないところですね。
原田氏「化粧品との付き合い方を見つめ直した1年だったと言えるかもしれません。@cosmeメンバーのように化粧品が好きな人は、外出自粛などで他にお金をかけない分、化粧品に投資する人が増えていると聞きますが、特に今年に入ってからは経済的な不安もあり、一般的にはスキンケアも見直しの対象になっているようです。昨年までは、この数カ月間を乗り越えればという気持ちがあったものの、今では、いつこの状況が明けるか分からないという不安もあり、化粧品への意欲も落ちてきているかもしれません」
6月30日まで紙面をウェブで公開中 続きはこちらで
(詳細は「日用品化粧品新聞」5月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)