【知ラベルリンテック】<不定期連載⑥>

環境配慮軸にシリーズ拡充「カイナス」
多彩なラベル素材を展開するリンテック。同社の「カイナス(KINATH)」シリーズは、環境配慮をコンセプトに開発されたラベル素材だ。シリーズ名称の由来は“Kind to the Earth(地球にやさしい)”で、1992年の発売当初から一貫して「同質同素材」という考え方をテーマに掲げ、被着体である各種容器などのプラスチック成形品と、ラベルの表面基材に同じ種類の素材を使用することでプラスチックのリサイクル促進に貢献してきた。日用品・化粧品においては、柔軟性と追従性に優れ、変形する容器の動きに追従できるという特徴を生かし、ポリエチレン系フィルムを用いた「KEE」シリーズ、ポリプロピレン系フィルムを用いた「KEP」シリーズが採用されている。シャンプーやボディソープのボトルの他、洗顔フォーム、ハンドクリームなどのチューブ容器にも対応。これらの容器は使用する際に手で押して形状がゆがめられるが、一般的なラベル素材と異なってその動きに追従するため、ラベルの浮きやシワの発生を抑えることができるのだという。また細かな曲面への貼付や角貼りにも対応可能で、アイライナーなどの細長い容器の表示ラベル用途にも適している。更に、ラベリングマシンによる自動貼りにも適した強度を持つ。
なおカイナスシリーズでは、シリーズのコンセプトである「同質同素材」の考え方に則り、環境配慮を軸にラインアップを拡充している。2022年に発売したシリーズ新アイテム「MMP」はPET製容器とのモノマテリアル(単一素材)化を実現したラベル素材だ。表面基材だけでなく、一般的なラベルではアクリル系やゴム系の材料が使用されることが多い粘着剤にもポリエステル系樹脂を採用したもので、廃棄の際にラベルが残ってしまった場合でもリサイクルの妨げとなりにくく、PET製容器のリサイクル適性向上に貢献する。PETボトルの洗浄工程で行われるアルカリ温水洗浄によって印刷インクを除去できるため、リサイクル時の異物混入低減にもつながるとする。
担当者は「現在では環境配慮が当たり前の価値として求められていますが、環境配慮と性能を両立したラベル素材として、30年以上にわたり提案を続けています。優れた柔軟性や曲面貼付性といった性能面が思った以上に評価されており、包装業界では『やわらかいラベル素材』として定評があります」と話す。更に「採用実績も豊富で、現在も日用品・化粧品分野を含め、積極的な提案を続けています。今後もカイナスシリーズを通じて、お客様のニーズにきめ細かく対応しながら、さまざまな課題解決に貢献していきます」とアピールしている。
(詳細は「日用品化粧品新聞」10月12日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)






