【東流社】「第11回 2025年春の商談会」開催、”新しい発見”へ積極的提案
今年も春の展示会シーズン開幕。主要な日用品・化粧品卸のトップを切って、東流社は1月22、23日の両日、仙台市若林区の仙台卸商センター産業見本市会館サンフェスタで「第11回2025年春の商談会」を実施した。今回は「躍進~新しい発見に向けて~」をテーマに設定し、節目の第30期を迎えた同社の意気込みを表すように、積極的な提案が目立った。
会期中、得意先の小売業など75社、約450人を招待。グループ企業、金融関係者などを含め500人余りが来場した。会場入口では、就任後初の展示会を迎えた熊谷泰社長、芳賀愉一郎会長らが来場者を出迎える姿も見られた。
メーカーの小間では、今春発売の新商品や改良品、主力商品など、売り上げ拡大へ向けて期待をかけるアイテム各種を展示、紹介し、営業担当者らが熱心に提案しながら売り込んだ。
取引メーカーのブース出展は、前回より11社増の144社、このうち新規出展メーカーは12社(宇部マテリアルズ/太陽刷子/ニューホンコン造花/丸住製紙/ビー・エム・シー/コスメステーション/エス・ラボ/A.R.メディコム・インク・アジア・リミテッド/春日製紙工業/大王製紙ペットケア事業本部/フェニックス・アインツェル/スペクトラムブランズジャパン)を数え、取り扱いの幅を広げていることも示した。
展示会のメイン企画でもある東流社の「提案コーナー」は盛況を極めた。中でもペット売り場提案については大きくスペースを割き、新たな提案も交えて積極的に取り組みを進めていく姿勢を表した。
独自に取り扱いを開始したベビー用紙おむつブランド「Megumi(メグミ)」を始め新規の商材を展示した他、商品部が「どちらがお好み?」をテーマとした売り場提案では、消費者における日用品の買い方が変化しているとの認識から、オーラルケア、ボディソープ、家庭紙、ラップなどを「スペック」「プライス」「デザイン」ごとに分類し、それぞれの特長を紹介すると共に、複数の商品を比較して、ニーズに合わせて最適な商品が選べるような売り場を提案した。
また、能登半島地震の復興支援として、販売1個につき1~10円を被災地に寄付する固形石鹸、家庭紙の商品を紹介、更には防災や災害対応の商品を展示すると共に、デモンストレーションも実施するなどして、商品の重要性をアピールした。また「人と環境に優しい暮らしへ」と題して、環境対応を訴求するメーカー各社の商品群をそろえ、一体で展示した。
ほかにも「ミニマリスト~こだわり・価値~」「そのにおい 気になりませんか?」「至福のひととき」といったテーマやコンセプト別に、最適な商品を提案するコーナーや、エンドサイドで展開する吊下げ商材を提案するコーナーを展開し、関心を持った来場者の足を止めた。
展示会前の事前商談も行い、売上高目標は夏物商材を含め2~4月で100億円と設定している。加えて2025年1月期決算では増収増益を確保する見通しという。
(詳細は「日用品化粧品新聞」1月27号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)