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サラヤが「東日本手指消毒剤製造工場」本格稼働、サプライチェーン強靱化への貢献

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サラヤが「東日本手指消毒剤製造工場」本格稼働、サプライチェーン強靱化への貢献

 商品群を1日当たり約3万本生産する予定

 サラヤは、茨城県北茨城市の関東工場内に「東日本手指消毒剤製造工場」を新設した。それに伴い4月18日、現地で竣工式を開いた。市場規模が大きい関東圏を始め、東日本エリアへの供給体制を充実させるための施設で、業界や地元関係者はもとより周辺地域からの期待も高まっている。

 新工場は、延べ面積約1万2613㎡、敷地面積5万7118㎡、建築面積は約1万9754㎡を誇る。医薬品を製造する工場は2階建てで、他に危険物倉庫を2棟、部材倉庫、商品倉庫、排水処理施設などを備える。昨年1月に工事を開始し、約1年を掛けて完成した。感染症対策へのニーズが高まる中、全般的な生産能力を増強すると共に、安定供給体制の構築やリスク分散を図るために新設したもの。手指消毒剤「ヒビスコールS」「同ジェル1」「サニサーラW」「ウィル・ステラV」「同ジェル」といった商品群を1日当たり約3万本生産する予定だが、それ以上の生産能力を備えている。
 関東工場では、食品添加物「アルペット」、食品「ラカント」、また「アラウ.ベビー」や「シャボネット」などの石鹸・洗剤を生産しており、ここに主力品目の一つである手指消毒剤が加わり、更に食と健康に関する研究施設も併設したことで、エリアにおける総合的な製造拠点としての位置付けを確立した形だ。
 竣工式には、サラヤ及び東京サラヤの幹部、県や市、設計・施工業者、原材料や資材、各種機器のサプライヤー企業、金融機関など多くの関係者が出席し、工場の安全と事業の拡大を祈願した。

 安定供給に少しでも貢献を

 更家社長が式典であいさつ
 式典の冒頭で厳かに神事を挙行したのに続き、小野寺俊茨城県副知事、豊田稔北茨城市長がそれぞれ祝辞を述べた。これに応えて更家悠介社長が参列者を前に「関東工場は2020年3月、自治体を始め多くの関係者のご尽力で稼働を開始した。更に各方面の方々にお世話になり、ここに新工場を竣工することができた。各地で候補地を探す中、当地をご紹介いただき、大変に歓迎いただきながらコロナ禍が始まった当初ではあったが、第1期工事を完了した。感染が拡大し、日本国内で自前のサプライチェーンを成立させておかねばならないと考えていたが、その意味で消毒関連企業は、どちらかと言えば関西に多く、関東は少なかった。新工場の稼働でサプライチェーンが強靭化されたと考えている。今後の感染など、何が起きるか分からないという状況の中、安定供給に少しでも貢献していきたい」と述べ、今後の事業に意欲を示した。
 出席者が各班に分かれて各施設を内覧した後、直会を実施。来賓として、みずほ銀行阿倍野橋法人部の松本康弘部長があいさつを述べたのに続き、工場の施工などに関わった各社に感謝状が贈られた。歓談の後、更家一徳専務の手締めをもって閉会した。
 ▽サラヤ東日本手指消毒剤製造工場=茨城県北茨城市中郷町日棚644―55

 (詳細は「日用品化粧品新聞」4月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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