【第24回JAPANドラッグストアショー】概要や方向性など紹介

「第24回JAPANドラッグストアショー」(日本チェーンドラッグストア協会〈JACDS〉主催)が8月30日~9月1日、東京ビッグサイトで行われる。コロナ禍以降、3回目のリアル開催で、新時代におけるドラッグストアの新価値創出を目指す。ここでは、佐藤文則実行委員長(よどや)が示すショーの概要や方向性などを紹介する(8月6日、協会本部でのオンライン会見のコメントを抜粋)。
「今回のテーマは『これからの多様性のある社会に向けたドラッグストアの挑戦~自分にあったセルフメディケーションを探して~』と設定しました。今の時代、SDGs、LGBTQ、女性活躍、リスキリングなど一人ひとりの生き方や働き方が多岐にわたり尊重される時代になってきています。最近の新商品を見ても、SDGs、LGBTQ、フェムケアなどを意識したものをよく目にするようになり、今までとは違った売り場づくりや接客環境、エコ意識が求められていると考えています。赤ちゃんから高齢者まで様々な方が来店するドラッグストアでは、これらの課題は避けて通れません。
出展規模は、8月6日現在で363社、1177小間を数え、昨年の実績を下回っていますが、来場者は海外からのお客様が増え、前回より多い7万人を想定しています。
提案コーナーについてはこれまで同様『JACDSテーマブース』で、活動概要や研究活動などを多角的に紹介する他、防災の日に合わせて防災リュックに入れる必需品を展示したり、測定機器を使ったセルフチェック体験コーナーを設けたり、今の需要に合わせた提案を行います。
注力する特別企画の一つ『フェムケアゾーン』は『女性の健康は社会の未来~ありのままの私へ、Love Your Own Choice!~』をテーマに、女性特有のライフケアに関する全ての商品やサービス、システムが一堂に集まるゾーンを設け、前回よりも食品カテゴリーが増え、バラエティーに富んでいます。
ドラッグストアは、医薬品、化粧品、雑貨、食品と生活に関わる全てのものを扱っています。JACDSが掲げる、健康ステーション、健活ステーションを身近に感じていただき、何かあったらまずはドラッグストアで登録販売者や薬剤師に相談する、化粧品に関しては美容スタッフに聞く、というように生活に密着した存在になりたいと思っています。
今回、家族で楽しめるような場所を提供したいという思いでキッチンカーを用意しています。お子様も一日中歩くと疲れると思うので、休憩場所としても使ってもらえればと思います。食と健康やフェムケアは、ドラッグストアが今後しっかり強化しなければならないので、お客様に理解いただけるよう注力していきます。また、SNSをきっかけとする来場率が一昨年の7%から昨年は20%になりました。今回、告知を強化しており、SNSを通じてインフルエンサーの方々にドラッグストアの商品を紹介いただくなどし、来場者数の増加につなげていきます」
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月12日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)