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【コーセー】インド・フォックステイル社と戦略的提携契約&株式10パーセント取得

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【コーセー】インド・フォックステイル社と戦略的提携契約&株式10パーセント取得
両社の強み生かし成長市場で存在感示す

 コーセーは、インドでD2Cを中心にスキンケアブランド「foxtale」を展開するFoxtale Consumer Pvt.Ltd.の株式を10%取得すると共に、戦略的提携契約を締結した。R&Dや商品開発の知見を生かしてfoxtaleの処方及び商品づくりをサポートし、現地におけるマーケティングの知見、ノウハウをフォックステイル社から得ることで、重点領域と位置付けるグローバルサウスのインド市場における事業強化を図り、更なるプレゼンス向上及び展開加速を目指す。コーセーがインドで展開する「スパウェイク」においてフォックステイル社のノウハウを取り入れるだけでなく、両社での合弁会社設立による共同事業も進めていきたい考え。
 これに伴い1月15日、東京都中央区の本社で発表会を行った。
 フォックステイル社は、ロミータ・マズムダールCEOが2021年にインド・ムンバイで創業。効果感、安全性を追求し、ユーザーの声を聞きながら施策を繰り返して新商品を開発、販売することを重視しつつデジタルマーケティングを強みとし、グローバルブランド、ローカルブランドの競争が激化するインドのプレミアムマス化粧品市場において注目され、急成長を遂げているという。
 コーセーでは13年に現地法人のコーセーインディアを立ち上げ、14年から現地専用で専門店中心に展開するスキンケアブランド「スパウェイク」を立ち上げており、化粧品市場の規模は2・6兆円に及び、今後も伸長が続くと見込みグローバルサウス最大の規模を有するインドにおいて今回の出資、提携を機に、存在感拡大、企業価値向上につなげたい構え。
 発表会ではアジア事業部の牧島伸彦グローバルサウス事業戦略部長が出資や提携の背景を紹介した。中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone」で掲げる、「脱・自前」をキーワードに現地起点のマーケティング・モノづくりへの転換、地域に根付いたブランドの獲得などを行い、外部パートナーとの連携、外部アセットの活用も積極的に進めることで地域最適化を図ってグローバルでの事業成長を目指すという考えに触れ、本件もこれに基づいたものだと明示。自社のインド事業については北部を中心に14州、68都市のリアル店舗を中心に展開し確実に売り上げを伸ばしてきたが、マーケット環境が劇的に変化する中で厳しい展開になることが予測されたとし、地場企業との提携でインド市場攻略のスピードを上げたいと意欲を示した。

(詳細は「日用品化粧品新聞」1月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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