【あらた】25年4~9月期決算は増収減益

あらたの2025年4~9月期決算は、売上高は前年同期比2・4%増の5032億9900万円と11期連続で過去最高を更新したが、各種コストの増加などから各段階利益は前年を下回った。これにより通期の経常利益計画を180億円から160億円に修正し、下期の巻き返しを図る。決算発表に伴い11月12日、オンラインで説明会を開き、東風谷誠一社長が業績の概要や今後の計画などを説明した。
売上高の増加は、従来から注力しているヘルス&ビューティー、ペットケア関連カテゴリーの伸びに加えて、ドラッグストアやディスカウント業態向けの売り上げ拡大などが寄与した。また、昨年から開始している新規企業との取引額も増加した。一方、第1四半期及び8月は、気候要因により伸びを欠きトータルでは増収ながら計画に対し未達となった。
カテゴリー別の売上高前年比は、ヘルス&ビューティーがドラッグストアの好調、新規調合の獲得などで4・6%増、ペットもEC企業の拡大などで3・6%増、紙製品は2・6%増ながら、ハウスホールドは0・8%減、ホームケア1・1%減、家庭用品0・9%減となった。また、業態別では、ドラッグストアが1・7%増と堅調、ディスカウント6・7%増と伸びた。反面、ホームセンターは1・4%減、GMS9・6%減、コンビニエンスストアなどその他業態は14・9%増。
経常利益は2桁減となったが、センターフィやリベートの増加より売上総利益率が9・82%と前期比0・08ポイント下落したことが影響した。更には、運賃保管料など物流経費の増加、賃借料増及び一時的要因による経費増、従業員の人件費増加などで販管費が3・9%増加、販管費率も0・12ポイント上昇し8・35%となった。
(詳細は「日用品化粧品新聞」11月17日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)



