【ユニ・チャーム】「2026年度有力卸店会」で販売戦略など説明
ユニ・チャームは3月10、11日、東京都千代田区の東京ステーションホテルで2026年度有力卸店会を行った。高原豪久社長執行役員、渡辺勉常務執行役員ジャパン営業本部長らが、出席した全国の主要卸店のトップに、今年の全社方針や、2030年までの5カ年計画の概要、市場拡大に向けた販売戦略などを説明した。
冒頭、高原社長が業績の推移について言及。売上高が20年の7275億円から25年に9453億円に拡大し、30年には1兆5000億円を目標にしていること、また、自身が社長に就任した2001年に比べ営業利益が約15倍に成長したことを挙げ「皆様と一緒に新たな市場を創造することで、利益率を着実に高めてきた。成熟市場でありながら、それを実現できたのは皆様のおかげである」と参加した卸店に感謝の意を表した。
その上で、今年からスタートした、30年までに売上高1兆5000億円を目指す、同社初となる5カ年の中期経営計画を説明した。
中期経営計画の柱でもある「プロジェクトR」と銘打った取り組みは、今年の一文字にも掲げる「R」のルネッサンス、リバース、リゾナンスの頭文字を取っており「ブランドエッセンスを起点に、これまでの延長線上にある成長ではなく、非連続な成長を目指していく。それを実現するために三つのRによる構造変革を断行する」(高原社長)という。
それぞれの方向性については、ルネッサンスは、AI×感性が導く「人間中心への回帰」を掲げ、AIを用いて人の悩みに寄り添い、他社が模倣できない「ソフィBe」に代表されるような「絶対的価値の創造」を図ること、リバースは、新興市場を制する「脱・製造業」として、OEMによる最適生産による圧倒的なスピードとコスト競争力で新興国での成長を実現すること、リゾナンスは、顧客・社会との共創価値の最大化を、コーポレートブランドエッセンスの「Love Your Possibilities」に基づき、成長エンジンへ昇華させることにある。
高原社長は「ルネッサンスは、AIの最新技術と同時に人間ならではの感性を融合させることによって、AIが生み出す画一的な価値観、物づくりから脱却して、より個々の人生に深く寄り添うような商品、サービスをしっかり提供する。リバースは、原料を仕入れて生産、販売するという垂直統合がスピードとコスト競争力を生む、というこれまでの固定観念から、この5年間は脱却することを目指している。OEMについては弊社もこれまでゼロではなかったが、パートナー企業に物をつくってもらうことで、最適な手段でスピーディーに価値を出す。リゾナンスは、ペット、ウェルネス、フェミニン、ベビーの全てのセグメントにおいて、使用済み紙パンツの水平リサイクル『リーフ』によるブランディングを図る。海外はもちろん日本でも環境意識の高い市場、生活者は増加している。今後は、環境に優しい企業の商品だから選ばれるという状況を構築していきたい。従来の機能の差別化に加えて、社会への倫理的な購買意思決定を促す価値に賛同してもらえる消費者を増やすことで価格競争から脱却することができる。ユニ・チャームの商品を使うイコール地球の未来を守る。
(詳細は「日用品化粧品新聞」3月23日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)



