【施策にZoom】ハイリンク／香りのサブスクリプションサービス「COLORIA」展開
香水の選び方が「自分が心地良い香り」へ
新型コロナウイルスの影響で市場には様々な変化が起こったが、香りに関するアイテムの需要が高まったこともその一つだろう。在宅時間の増加で自宅のにおいが気になって、ルームフレグランスやアロマオイルへの興味が湧いたり、人と会う機会が減少したことで、香水の選び方が「人のために装う香り」から「自分が心地良い香り」へと変わったりもした。
しかし、無数の香りから好みの香りを選ぶことは難しく、商品の内容量の多さや高額さから躊躇してしまうなど、香水初心者には購入ハードルが高い。加えて販路が実店舗中心で、香水に触れる機会に地域差が出ることもそれを助長している。
コロナ禍の直近２年間で会員数が約30倍に増加
そのような中、テクノロジーの力で「香りの新体験」を提案するハイリンクが、２０１９年に開始した香りのサブスクリプションサービス「ＣＯＬＯＲＩＡ（カラリア）」が注目を集めている。月１９８０円から約１０００種類のアイテムから好きな商品を選べるサービスで、香水は１カ月使い切りサイズのアトマイザーで届くため、気軽に試すことができる。簡単な質問に回答するとお薦めの香水が分かる「香水診断」も好評で、コロナ禍の直近２年間で会員数が約30倍に増加し、インスタグラムのフォロワー数は20万人を超えた。サービスの継続率は90％以上と高く、香水を身近な存在にすることに一役買っている。日本サブスクリプションビジネス大賞２０２１では特別賞を受賞するなど、ビジネスモデルとしても評価が高い。
（詳細は「日用品化粧品新聞」5月16日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で）
