ウテナ、ウエルシアグループと連携で「ゆず」活用事業／高知県北川村の活性化へ
特産品のゆずの振興を推進し活性化を目指す
ウテナは５月９日、高知県庁で高知県北川村及び、ウエルシアグループのウエルシア薬局、よどやと包括連携協定を締結した。官民の連携によって、特産品であるゆずの振興を推進し、北川村の一層の活性化を目指す。
接ぎ木をせず18年かけて育てる北川村の「実生のゆず」は、香りや味に深みがあり、品質の高さから国内に留まらずヨーロッパを中心に海外でも人気を集める。しかし、人口減少とゆず農家の高齢化、後継者不足などが切実な問題となっている。ウテナでは、捨てられていた北川村のゆずの種から良質なオイルを抽出し、２０１６年からヘアケアブランド「ゆず油」に使用。素材の有効活用、自治体の活性化だけでなく、北川村ゆずのブランディングや、ゆず農家支援、子供たちへのふるさと教育など、様々な課題解決にも取り組んできた。
今後の取り組みの一つに石鹸づくり支援
この活動にウエルシアグループも賛同し、19年からはゆずの収穫支援や、北川村ゆずを使った商品のプレゼントキャンペーン、ウエルシアグループ限定の寄付対象商品の発売など活動を広げている。本協定の締結を機に、パートナーとして密接な連携を強化し、ゆず産業を中心とした北川村の発展に取り組む。
今後の取り組みの一つとして、北川村立北川中学校３年生の授業を通じて生まれたゆずを使った石鹸づくり支援。ウテナが化粧品づくりを、ウエルシアグループが販売をサポートし、22年冬の発売を目指すという。
（詳細は「日用品化粧品新聞」5月16日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で）
