資生堂が女性研究者サイエンスグラント授賞式実施、研究支援とキャリア形成に貢献
女性研究者の活躍に有用なコミュニケーションの場に
資生堂は７月14日、横浜市西区の資生堂グローバルイノベーションセンターで「第15回資生堂女性研究者サイエンスグラント授賞式」を行った。
本グラントは次世代の指導的役割を担う女性研究者を支援するために２００７年に設立。化粧品関連領域に留まらない幅広い研究分野を対象とし、応募の年齢制限は無く、研究推進の目的であれば女性のライフイベントのサポートなどに幅広く使用できる。これまで延べ１３９人の研究支援とキャリア形成に貢献してきた。助成金の支援だけでなく、研究者間や企業、社会とのネットワーク形成など、女性研究者の活躍に有用なコミュニケーションの場にもなっている。
一人ひとりが、世界で羽ばたけることを応援
今回は応募総数１１７人の中から10人を選出。３年ぶりにリアルな会場での開催となった授賞式で、あいさつに立った岡部義昭常務は「今回は研究内容はもちろん、世界をサステナブルにしていきたいという思いがある方を選出した。一人ひとりが、世界で羽ばたけることを応援していきたい」と述べた。また、受賞者を代表してスピーチを行った東北大学大学院生命科学研究科の常松友美助教は、本グラントを糧に今後も研究に邁進する意思と共に女性研究者を取り巻く環境について触れ「マイノリティが生きづらくない世の中にするためには、自分が傷ついた時に声を挙げることが大切。狭い世界で声を挙げることは難しいが、声が届くまで挙げ続けることが大切だ」と思いを語った。
（詳細は「日用品化粧品新聞」8月1日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で
