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【user's VOICE】ビタミン剤・ドリンク剤

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【user's VOICE】ビタミン剤・ドリンク剤
新生活の「疲れ」5月に出現か

 寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。

 5月は気候や生活リズムの変化によって、多くの人が小さな不調を感じやすい時期。POB会員(2011人対象)に行った調査では、4月末時点で体の不調を抱える人は約8割。更に、不調の際に栄養ドリンクやビタミン系サプリを使用した経験があると回答した人は6割に上った。
 今回はレシートデータから「ビタミン剤・ドリンク剤」の購買動向を分析していきたい(分析期間=2024年4月~25年3月、レシート枚数1337万2583枚)。
 図表は、会員の投稿レシート情報から「ビタミン剤・ドリンク剤」のレシート1000枚当たりの出現傾向と、購入金額をレシート単価で表している。24年4月から5月にかけて、売上金額・出現個数ともに伸びており、疲れや風邪などの症状が出やすい年末と比べても、ほぼ同等の出現個数となっている。
 「新生活に慣れた反動がくる(30代男性)」「急に暑くなり疲れが出やすい(50代女性)」といった声からも分かるように、5月は新生活の疲れが表面化しやすい時期であり、加えて気温の上昇に伴って出現個数も増加傾向にある。この結果から、体調管理需要が自然と高まる重要なタイミングと言える。アンケート調査では、体の不調に対する対策の答えは「睡眠をしっかり取る」が最多で、ビタミン剤やドリンク剤などの活用については、まだ伸びしろがあることがうかがえる。季節ごとに変化する体調ニーズに応じたタイムリーな提案を行うことで、購買機会の創出と消費者の購買意欲を高めることが期待できると言えるだろう。
 mitoriz RDM本部


(詳細は「日用品化粧品新聞」5月19日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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