【user's VOICE】虫よけ剤

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
夏本番の到来とともに、各種レジャーなど屋外での活動も増え、虫対策への関心も高まってくる。POB会員(494人対象)に実施したアンケート調査では「虫よけスプレーを使用する」と回答した人は女性が約7割、男性が6割となった。
「季節に関係なく年間を通して使用する」と回答した人も女性で5・3%、男性で2・9%存在した。今回は、レシートデータをもとに「虫よけ剤・虫よけ器」カテゴリの購買動向を分析する(レシート分析期間=2024年6月~25年5月、レシート枚数=1337万7795枚)。
図表は、会員の投稿レシート情報から当該期間中のドラッグストアにおける「虫よけ剤・虫よけ器」カテゴリのレシート1000枚あたりの出現傾向を月別で示したもの。6月と7月はいずれも年平均比240%超と、年間で突出した購買ピークを記録した。
アンケートでは使用を意識する月として8月を挙げた人が最多(68・8%)だったが、購買は6月・7月に集中している。更に、4月には前月比約3倍の1・28個(年平均比117・5%)と急増しており、虫の発生を見越して早期に購入する傾向がうかがえる。夏場に使用を意識する理由としては「子供の外遊びが増えるから」(30代・女性)、「キャンプやBBQなど屋外レジャーが増えるため」(40代・男性)といった声が多く挙がった。
一方、秋冬に使用を意識する人は少数で「温暖な地域への旅行に備えて」(50代・女性)など、限定的な状況に基づく理由にとどまっている。虫よけ製品は使用時期が明確な季節性の高いカテゴリーであり、気温や湿度、屋外活動といった環境要因が購買行動に強く影響することを再確認する結果となった。
mitoriz RDM本部
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月11日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)