【user's VOICE】掃除用洗剤

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
年末の大掃除について、POB会員(496人)にアンケートを実施した結果、大掃除を「毎年・ほぼ毎年」行う人は男性50・4%、女性61・0%と、女性が約10ポイント上回った。また「気合を入れて掃除したい場所」では「換気扇・レンジフード」が53・2%で最多。次いで「窓ガラス・サッシ・網戸」が50・0%となった。本稿では年末に需要が高まる掃除用洗剤(4カテゴリ)について、レシートデータをもとにドラッグストアにおける購買動向を分析する(レシート分析期間 2024年9月~25年8月。レシート枚数1321万9877枚)。
図表は、投稿レシート情報から掃除用洗剤4カテゴリの「レシート1000枚あたりの出現傾向」を月別に示したもの。いずれのカテゴリも12月にピークを迎えたが、トイレ用・バス用に比べて住居用・ガラス用の伸び率が高く、特にガラス用は期間平均比で473・0%と突出した。住居用・ガラス用は大掃除のタイミングを活用し、普段は後回しになりがちな箇所まで掃除しようとする意向が購買行動に反映されていると考えられる。
また、回答者のコメントでは、窓ガラスや網戸など屋外の掃除について「年末は寒いので、窓掃除は少し早めに行う(40代・女性)」「年末は忙しく寒いため、秋頃の気候が良い時期に大掃除を行う(50代・女性)」といった声が多く寄せられ、年末に向けて早めに掃除へ着手する人が一定数存在することが分かった。実際のレシートデータでも、トイレ用はニオイが気になる夏場、バス用は入浴頻度が高まる冬場に数値が伸びている一方で、住居用・ガラス用は12月に次いで11月の伸び率が高く、秋口から大掃除と関連した購買が活発化している可能性があると考えられる。
mitoriz RDM本部
(詳細は「日用品化粧品新聞」12月8日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)



