【user's VOICE】防虫剤

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
衣替えシーズンに販売動向が大きく動く「防虫剤(衣類用)」に焦点を当て、POB会員(510人)を対象にアンケート調査を実施した。
防虫剤の使用状況をたずねたところ「使用している」が38・0%で最も高く、「以前は使用していた」が34・3%、「使用したことがない」が27・6%となった。現在使用中が4割弱を占める一方、使用経験がない人も一定割合を占めている。男女別では、男性は「以前は使用していた」が37・9%で最多、女性は「使用している」が44・3%で最多となった。
本稿では、レシートデータをもとに、ドラッグストアにおける2025年の防虫剤の購買動向を分析する(レシート分析期間2025年1月~12月、レシート枚数1297万4814枚)。
図表は、投稿レシート情報から防虫剤の「レシート1000枚あたりの出現傾向」を月別に示したもの。出現数の期間平均は2・3となった。期間平均比に着目すると、3月は129・6%と前月の76・5%から大きく上昇。4月、5月も140%超と春先にかけて伸長が続いた。気温の上昇と共に衣替えや収納の切り替えが進む時期に需要が高まっている様子が明確に表れている。一方、10月は166・5%と年間で最も高い水準となり、春を上回る伸びを示した。秋口の衣替え需要が改めて顕在化した格好だ。
投稿レシートからみると、防虫剤は春と秋に需要が集中する“二山型”の構造が鮮明で、生活者の収納行動に連動した計画的な購買が行われていることが示唆される。アンケートの自由回答でも「クローゼットが湿気やすいので衣替えには除湿剤や防虫剤が必須(40代・女性)」「衣替えの際に防虫剤を入れ替えられるよう、効き目の長いものを選ぶ(50代・女性)」といった声が挙がった。
防虫剤は衣替えを起点とする準備需要が中心とみられ、需要ピークを見据えたシーズン前からの前倒し展開が重要となる。
(mitoriz RDM本部)





