「第25回JAPANドラッグストアショー」開催

「第25回JAPANドラッグストアショー」(日本チェーンドラッグストア協会〈JACDS〉主催)が8月8~10日、東京ビッグサイトで行われた。今回のテーマは「地域の皆様に最高の未来をお届けするドラッグストアでセルフメディケーション NEXT25」。今回で25回目を迎え、次の25年へ向け、ドラッグストアがどうあるべきかを業界全体で考える場として「NEXT25」のワードを打ち出した。
「第25回JAPANドラッグストアショー」(日本チェーンドラッグストア協会〈JACDS〉主催)が8月8~10日、東京ビッグサイトで行われた。今回のテーマは「地域の皆様に最高の未来をお届けするドラッグストアでセルフメディケーション NEXT25」。今回で25回目を迎え、次の25年へ向け、ドラッグストアがどうあるべきかを業界全体で考える場として「NEXT25」のワードを打ち出した。 出展社数は、398社1302小間(前回385社1280小間)。来場者数は前回9万7944人を超える10万人超を目標としている(最終結果は次号掲載)。今回のポイントは初の試みとして行ったパネルディスカッション。業界の現在と未来について、JACDSの塚本厚志会長(マツキヨココカラ&カンパニー)を始め、次世代を担うドラッグストアの代表として、今回、女性初のショー実行委員長を務めた米原まき氏(エバグリーン廣甚)、皆川友範氏(アカカベ)、大賀崇浩氏(大賀薬局)、杉浦伸哉氏(スギホールディングス)、浦上卓也氏(ゴダイ)、櫻井寛氏(丸大サクラヰ薬局)がパネリストとして語り合った。 ディスカッションでは昨年、ドラッグストアが長年の目標だった10兆円産業となり、30年には13兆円を目指す中、その成長を支える主要因に食品が挙げられ、少子高齢化において国民の「胃袋」をつかむことの重要性が強調された。それを実現させるには、物を食べられる健康な状態が必要で、健康寿命を延ばすために、ドラッグストアが気軽に健康相談ができる存在として、もっと根付いていく必要があるといった意見が見られた。その食品については、24年の業界全体の売上高が前年比13・2%増と成長が顕著で、その要因については、技術革新により消費期限が長く常温でも劣化がしにくく、更に工場の衛生管理が向上し、安全に簡単に調理ができる食品が増えていることから取り扱いがしやすくなり、合わせて健康意識の高まりで機能性表示食品への需要が高まっていることなどから、ワンストップで手軽に購入できるドラッグストアでの販売量が高まっているのでは、といった分析が挙げられた。 また、前回からの変更点では、出展ゾーンの「フーズ&ドリンクゾーン」を「食と健康ゾーン」に一本化。ドラッグストアの成長を支える冷凍食品の試食コーナーを設けるなど力を入れた。 その他、今回で3回目の設置となる特別ゾーン「フェムケアゾーン」を拡充。米原実行委員長を中心にプロジェクトを組み、今回は最新の検査装置によるエクオール測定や、各種セルフチェック体験、生理痛体験などのコーナーを設けた。 開催初日に行ったオープニングセレモニーでは塚本会長、米原実行委員長、尾池勇紀副実行委員長(光)、また出展者を代表してシオノギヘルスケアの中川ゆう子社長が登壇した。塚本会長は「出展社数が前回を上回っている。これもひとえに業界を盛り上げようという皆様の意思により、業界がますます発展していくことの表れではないかと思う。来場者と出展社との出会いを創出し、活発な情報交換や新たなビジネスチャンスが生まれるような有意義な場としたい」と述べた。
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月11日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)