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【user's VOICE】柔軟剤

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【user's VOICE】柔軟剤
最も購入率が高まる月は7月

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。

 汗ばむ季節の到来とともに、衣類の香りや着心地に気を配る人が増えてくる。POB会員(993人対象)に実施したアンケート調査では「普段、柔軟剤を使用している」と回答した人は7割を超えた。年間を通じた使用意識については「特に意識するタイミングはない」との回答が過半数を占めた一方で、「意識する」と答えた人の割合は7月(14・1%)が最も高く、6~8月の夏季が上位に並ぶ結果となった。今回は、レシートデータをもとに「柔軟剤」カテゴリの購買動向を分析する(レシート分析期間2024年6月~25年5月、レシート枚数1337万7795枚)。
 図表は、会員の投稿レシート情報から当該期間中のドラッグストアにおける「柔軟剤」カテゴリのレシート1000枚あたりの出現傾向を月別で示したもの。
 6月は11・02(年平均比120・9%)と年間で最も高く、梅雨時の洗濯頻度の増加や衣替えのタイミングに加え、汗によるニオイ対策需要の高まりが影響していると考えられる。実際、6月に使用を意識すると回答した人からは「梅雨時で室内干しが増えるから」(20代・女性)、「汗のにおいが気になるから」(50代・女性)などの声が寄せられている。7月以降も高水準を維持しており、6月から9月にかけては、年間を通じて柔軟剤の購入比率が特に高まる時期となっている。
 一方、冬場の使用を意識する人は「セーターの着心地を良くするため」(40代・女性)、「静電気対策として」(40代・女性)といった理由が挙がった。ただし、通年で見ると、柔軟剤の利用は梅雨期や汗ばむ季節のニオイ対策としての側面がより強い傾向にあると言えそうだ。
 mitoriz RDM本部

(詳細は「日用品化粧品新聞」7月7日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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