【知ラベルリンテック】<不定期連載➂>

ヘルスケアや衛生分野でも技術を活用
表示ラベルやシールに用いられる粘着紙・粘着フィルムを展開するリンテック。その技術はヘルスケアや衛生といった分野でも生かされており、安全・安心で健やかな日常生活を支えている。
その一例が、皆さんの身近にある絆創膏(ばんそうこう)だ。同社は、絆創膏メーカーに対し、粘着加工を施した素材をロール状で供給。これを基に各メーカーが打ち抜きや滅菌などの処理を行い、市場に届けられる。同社では独自のノウハウを生かし、肌への安全性に配慮した粘着剤を、透湿性が高く指関節の動きに追従しやすいフィルムに塗工した高品質な素材を提供。絆創膏の製造を陰から支えている。
同社は、食の安全に貢献する製品も展開している。揮発性の抗菌成分を粘着剤中に含有させ、ラベルやシートの形状に加工した抗菌・防カビ剤「ワサオーロ」は、ワサビやカラシなどに含まれる天然成分を使用した安全性の高い製品で、数十年前の誕生以来、ロングセラーとなっている。パッケージに貼るだけで中の食品に対して効果を発揮するラベルタイプ、和菓子や弁当などの食品包材・容器の中に入れて用いられるシートタイプと、使用シーンに合わせたアイテムを各種ラインアップ。食品の風味を損なうことなく、食中毒菌やカビなどに高い抗菌効果を発揮する。電子レンジに対応したものや高級感のある柄のものなどもあり、幅広い用途で活用されている。
同じく揮発性の有効成分を粘着剤中に含有させることで開発されたのが、シャツの袖や襟元、帽子などに貼って使える虫よけアイテム「虫よけ de ラベル」だ。対象年齢や使用回数に制限がある一般的な虫よけ成分「ディート」を使用せず、ラベンダーの香り成分が持つ虫よけ効果を利用し、「小さなお子様にも配慮した設計としている」(同社)。ラベルの表側からのみ香り成分を放出する製品設計とすることで、虫よけ効果を長時間持続させつつ、衣類に香りがつきにくいことも特徴。直接皮膚に触れないため、虫よけスプレーなどと比べ肌への影響が少なく、汗で成分が流されないのも利点だ。
粘着素材と一言で言っても、その用途は非常に多岐にわたる。同社は優れた粘着剤処方技術、適切なベース素材の選定・組み合わせにより様々な製品を開発しており、今後の更なる展開が注目される。




