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@cosmeベストコスメアワード2023上半期新作解説会で生活者動向を分析

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@cosmeベストコスメアワード2023上半期新作解説会で生活者動向を分析

 〝将来への期待〟が増えるも若年層中心に残る〝不安感〟

 アイスタイルは6月9日、オンラインで「@cosmeベストコスメアワード2023上半期新作ベストコスメ解説会」を実施した。@cosmeリサーチプランナーの原田彩子氏、西原羽衣子氏が様々なデータを元に、生活者動向を分析した。

 アワード集計期間となった半年間は、マスク着用が個人の判断とされたり、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行したりと大きな動きがあり、@cosmeメンバーへの定期的な調査では「漠然とした不安を感じるようになった」という人が減り、「将来への期待を感じるようになった」人が増えるなど、ポジティブなマインドへと移行しつつあるのが感じられるという。それでも、期待に比べて不安を感じる人は20ポイント近く高い状態にあることから、西原氏は「若年層ほど強い不安を抱え、ベースに“不安な世の中”ということがあるのを踏まえ、それを解消する商品開発や提案が引き続き必要では」と強調した。
 “不安”を覚える背景としては「値上げ」の影響も感じられ、クチコミでの出現率も上昇。物価高騰・値上げによって化粧品の選び方を見直したという人が4割弱いることも判明した。ただ、今回の総合大賞に輝いた「ディオールアディクトリップマキシマイザー」はいわゆる“デパコス”で「安易に低価格品に支持が流れているわけでもない」(原田氏)ことにも触れた。

 ノーファンデ派、ファンデ派が混在などニーズ多彩に

 また行動の変化で言えば「人前でマスクを外す機会が増えた」という人は5割超に上り、半年前の前回調査から倍増。実際に「ディオールアディクトリップマキシマイザー」は、マスクを気にせず、使うことでテンションが上がるとして「日常生活へ踏み出す一歩を後押しするアイテム」(西原氏)と支持が集まった。一方で、マスクに付かないコスメというニーズが無くなったわけではなく、実際にファンデーションにおいてはノーファンデ派から支持を受けるアイテム、ファンデ派から支持を受けているアイテムがベストコスメアワードのランキングに混在するなど、幅広いニーズが存在しているとも分析した。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」6月19日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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