ノエビアホールディングス2023年9月期決算

2期連続増収増益、セルフが堅調、医薬・食品拡充
ノエビアホールディングスの2023年9月期決算は、新型コロナ5類移行に伴う外出機会の増加などによる化粧品需要拡大を背景に、2期連続の増収増益を果たした。発表に伴い11月14日、東京都中央区の兜町平和ビルで説明会を開催。吉田一幸常務が概況や今後の見通しを説明した。
売上高は前年同期比2・3%増の625億5200万円。コロナ前の19年の売上高と比較しても5・5%ほど増加した。セグメント別には、化粧品事業が2・4%増の481億7500万円。カウンセリングは、やや苦戦したものの、ノエビアの新商品の高級保湿美容液「シットリセラム」が堅調で増収に貢献。セルフは好調で、特に、毛穴ケア需要の高まりから「毛穴パテ職人」が大きく飛躍した。また、シリーズ累計販売個数2億個を突破した豆乳スキンケア市場ナンバーワンシェアの「なめらか本舗」が安定成長。「エクセル」は苦戦したものの「ノブ」などのリニューアル品が手堅く推移した。医薬・食品事業は5・1%増の119億8500万円。コロナ禍後の人流回復で近年にない伸びを見せた。常盤薬品工業のロングセラー「眠眠打破」「南天のど飴」が好調、新商品の機能性表示食品「プラズマ乳酸菌おいしい青汁」も伸長した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」11月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)