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【サンギ】「薬用ハイドロキシアパタイト」日本企業初の”殿堂”入り

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【サンギ】「薬用ハイドロキシアパタイト」日本企業初の”殿堂”入り
優れた宇宙技術開発で表彰

 サンギは、米国家航空宇宙局(以下、NASA)の技術をヒントに虫歯予防成分「薬用ハイドロキシアパタイト」配合のハミガキ剤を開発した取り組みが、宇宙技術に優れた開発を表彰するアワード「Space Technology Hall of Fame(宇宙技術の殿堂)」にて、日本企業では初の殿堂入りを果たした。

 4月8~11日には、米国コロラドスプリングスで行われた宇宙財団主催の「宇宙シンポジウム」内で表彰式が行われた。ロズリン ヘイマン社長や佐久間周治会長、技術顧問の斉藤宗輝氏に加え、製造委託先の日本ゼトックの涌井伸郎第1グループマネージャー、長谷川嘉宣第2グループマネージャーが賞牌を受け取った。

 「薬用ハイドロキシアパタイト」は、自社ブランドの「アパガード」シリーズを始め、OEM商品に配合する歯や骨の主成分をナノ粒子のスケールで応用したサンギ独自の開発成分。基材や研磨剤として配合されている一般のハイドロキシアパタイトとは異なり、歯垢の吸着除去や歯表面のエナメル質の目に見えないミクロの傷修復、虫歯の一歩手前の状態とされる歯の欠損部へミネラルを補給する三つの作用で虫歯を予防する高い機能性で人気を集める。

 1974年当時、貿易商社として創業したサンギは、宇宙飛行士の歯や骨が無重力の環境下でもろくなる問題を解消するべく、歯と骨の構成成分であるハイドロキシアパタイトを充填剤として活用するNASAの技術に注目。「歯と同じ成分を配合したハミガキ剤を開発すれば、日々の歯磨きで歯を健康状態に修復できるのではないか」という創業者の佐久間会長によるアイデアで特許を取得した後、80年に世界初のハイドロキシアパタイトを配合したハミガキ剤「アパデント」を発売した。

 宇宙財団は「地球上の多くの人々を助けてきた商品であることを誇りに思う。宇宙技術を全人類のために応用できることはとても喜ばしい」とサンギの功績を高く評価している。


(詳細は「日用品化粧品新聞」4月22日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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