【コーセー】山梨県と連携、持続可能な社会構築
”豊かな水資源活用”南アルプス工場で実現コーセーは、生産子会社であるコーセーインダストリーズ及び山梨県と、豊かな水資源を活用しながら持続可能な社会の構築に向け、三者で連携して取り組んでいくことに合意した。これに伴い6月14日、東京都中央区の本社で「山梨県の豊かな水資源の活用による持続可能な社会構築に係る基本合意書締結式」を行った。
合意は、山梨県南アルプス市に新たな生産拠点「南アルプス工場」を建設するに当たり、山梨県産の「グリーン水素」を始めとした環境に配慮したエネルギーを最大限に活用し、水由来のエネルギーの地産地消に取り組むとしたもの。化粧品製造で水は重要なファクターであり、原料として必要なことに加え、工場設備の洗浄、従業員の飲食など様々な場面で活用されるため、清澄で豊富な水資源に恵まれた山梨県を工場建設地として選んだという。新工場は2024年7月、建設第一期工事に着工し、26年上期中の稼働を予定する。
締結式であいさつに立ったコーセーの小林一俊社長は、コロナ禍による市場変化で建設計画が足踏みしていたからこそ、地産地消のエネルギーと巡り合えたと強調。「グローバル展開をしていくに当たっては、富士山のふもとにある“南アルプス”で湧水を用いる工場ということは大きなポイントになるはず。水素の利活用の拡大、CO2フリー電力の促進を図り、山梨県さまとは社会課題解決の良きパートナーとして、相互に発展していきたい」と意気込みを示した。コーセーインダストリーズの小林正典社長、山梨県の長崎幸太郎知事も新工場への期待を示し、合意書に署名した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)