【フマキラー24年4~9月期決算】9・3%増収

フマキラーの2024年4~9月期決算は、国内では越境EC減少の影響がありながら、海外は現地通貨ベース、円貨ベース共に伸長し、売上高は前年同期比9・3%増の405億5000万円だった。一方で利益面は国内の原価率の高止まり、海外の販促費増加が響く形となった。これに伴い12月5日、オンラインで説明会を実施した。
カテゴリー別では、殺虫剤は10・7%増。うち国内殺虫剤は8・2%減で、年初からの値上げ効果があり国内向け売り上げは伸長したものの、処理水問題の影響を受けて2割超を占める中国向け越境ECが減収となったことが影響した。東南アジアは順調な市場環境に加えて円安の影響もあって14・6%増、春先の気温上昇の早まりが追い風となった欧州は26・4%増で、殺虫剤の海外売り上げは合計で18・4%増だった。
主に国内で展開している家庭用品は主力のアルコール除菌剤が微増となった一方、除湿剤が前期を下回り、5・4%減。園芸用品はカメムシ対策品など不快害虫商品が伸長して、7・1%増だった。
残暑が長引き販売期間の延長などがあったため、殺虫剤返品率は1・2ポイント低下の1・7%、全社返品率も0・2ポイント低下の2・4%。近年、対策に注力している成果が見られた。
(詳細は「日用品化粧品新聞」1月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)