【ツルハHD・ウエルシアHD、25年12月統合】イオンの食品や海外基盤活用、アジアNo.1目指す

イオン、ツルハホールディングス(以下、ツルハHD)、ウエルシアホールディングス(以下、ウエルシアHD)は4月11日、資本業務提携に係る最終契約を締結した。ツルハHDとウエルシアHDは今年12月、2年前倒しで経営統合する。ドラッグストア業界の売り上げ規模1位と2位の統合により、2兆円超企業が誕生する。4月11日、東京都千代田区のベルサール神田及びオンラインで緊急会見を開き、イオンの吉田昭夫社長、ツルハHDの鶴羽順社長、ウエルシアHDの桐澤英明社長がこれまでの経緯や今後の方向性などを説明した。
3社は2024年2月28日付で資本業務提携契約を締結。その後、2027年における経営統合を含む資本業務提携の具体的な方法や条件などを協議してきた。最終的な合意では今年12月、ツルハHDが株式交換によりウエルシアHDの全株式を取得し、完全子会社化。ウエルシアHDは25年11月27日をもって上場廃止となる。更に、イオンはツルハHDの株式の過半数に当たる50・9%を取得する他、連結子会社化する。ツルハHDは、イオングループのヘルス&ウエルネス事業をリードする中核会社に位置付ける。ツルハHDの社長は従来同様、鶴羽順氏が務める。なお、統合後も、店舗の名称は現状通り。
ドラッグストア業界は人口減少などで国内市場が縮小する一方、ネット通販の参入により競争が激しくなっている。3社の経営統合により、商品調達力の強化や物流の効率化を図り、また、イオングループの海外基盤と、ドラッグストアとしてのスケールを掛け合わせ、市場が拡大する東南アジアなどでの海外展開を加速させる。
(詳細は「日用品化粧品新聞」4月21日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)