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マツモトキヨシ/マツキヨラボ--専門性と独自性で美と健康に貢献

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マツモトキヨシ/マツキヨラボ--専門性と独自性で美と健康に貢献

暮らしのヘルスケアショップ
matsukiyo LAB

 

 マツモトキヨシが2015年9月から展開する次世代型ドラッグストア「暮らしのヘルスケアショップ matsukiyo LAB(マツキヨラボ)」。今年は1月31日に「大宮駅前通り店」(さいたま市大宮区)、2月23日に「豊橋駅ビルカルミア店」(愛知県豊橋市)、そして、3月21日に「あべのキューズタウン店」(大阪市阿倍野区)をオープン。関東圏を強化すると同時に、東海、関西地区にそれぞれ初上陸させるなど、進出エリアの拡大を図っている。

 「マツキヨラボ」はドラッグストアとしての専門性の強化とともに地域住民の健康に貢献することを目指したドラッグストアとして、現在10店舗(千葉県4店舗、東京都1店舗、神奈川県1店舗、埼玉県2店舗、愛知県1店舗、大阪府1店舗)を展開。「薬剤師」「管理栄養士」「ビューティースペシャリスト」と各カテゴリーの専門スタッフを常駐させ、地域住民の健康的な暮らしをサポートしながら、美しさと健康の両立を、商品ブランドとサービスブランドの2軸で提案している。特に年齢層のターゲットなどは設定せず、若年層から高齢者まで「来店目的」のある店舗としての位置づけを重視している。 

 新規客、固定客も増。来店目的のある店舗に

 「マツキヨラボ」の展開で共通しているのは、基本的に「夜間人口が多い」「比較的ターミナル駅に近い」「20〜40代の女性が集まる」「医薬品・化粧品の売り上げ構成比が高い」といった特徴を担保した「マツモトキヨシ」の既存店をリニューアルしている点。また、メインユーザー層においては、これまでの30〜40代の女性に加えて、ラインの公式アカウントやアプリの開設で個別接点をつくったことによって10〜20代女性の利用者を獲得している。既存店をリニューアルしていることや囲い込みの策が奏功してか、新旧含めて固定客が多いのも特徴だ。

 店舗によって多少異なるが、取り扱い品目は1万7000以上(医薬品・化粧品75%、日雑・食料品25%)。店内では、サプリメントバー、ビューティーケアスタジオ、ヘルスケアラウンジ、セルフチェックなどの独自コーナーを設置。サプリメントバーは、スムージーの専用サーバーがあり、無料で試飲することができる。管理栄養士が常駐しており、来店客とのカウンセリングをもとに、それぞれに合ったサプリメントを提案する。ビューティーケアスタジオは、ビューティースペシャリストが来店客の肌をチェックし、サポート。また、様々なブランドの化粧品が試せる「テスターバー」(一部店舗を除く)を設置。各メーカーやブランドごとに分けず、口紅ならカラー(色)ごとに1カ所で試せるスタイルを取り入れている。

 ヘルスケアラウンジは、薬剤師が個々の来店客に適した生活習慣のアドバイスを行うトータルヘルスケアサービスを提供。ヘルスチェックでは、検体測定室での血液測定や口腔内環境チェックを実施。地域住民の体調管理をサポートする。

 11年の東日本大震災後、更に進んだコンビニの利用者数増加による狭小商圏化、また、ドラッグストアの出店などで、小売業全体に同質化の傾向が見られる。

差別化図り、出店エリア拡大へ


 こうした中で同社は、人材の育成による専門性と、グループ店舗でしか購入できない「matsukiyo」ブランドを始めとしたPB商品で独自性を高めるなど、他社との差別化を推進。更には様々な角度からの検証結果を元に、例えば2階建ての店舗では、サプリメントバーをサプリメントのあるフロアではなく、ビューティーとの親和性の高さから化粧品のあるフロアに設置するなど、店舗に応じたブラッシュアップを重ねてきた。

 また、同じような立地環境、品ぞろえ、売り場面積で展開するような効率経営ではなく、都市型や郊外型までそろえ、面積は20坪から450坪といった様々な店舗で、幅広い戦略を取ってきた。「これらを多角的に分析することで、それぞれの店舗の利用のされ方が違っているということが分かった。今となればこの非効率と思われた出店がとても強みになっている」(広報担当者)と地域性に合わせた店舗展開が差別化にもつながっているとしている。

 今年の新店の開店後の状況について広報担当者は「とても順調で、想定していた目標をクリアしている。セルフチェックコーナーに若年層の姿が見られるなど、セルフメディケーションの啓発にもつながっている」と好調なスタートを切ったことを説明。また「お客様が美しく健康であり続けることが大切。売り上げの規模だけを追求するのではなく、お客様のことを良く知り、年齢にかかわらず多くの個別接点を持つことがこれからますます重要になる」と戦略の方向性を示している。

 今後の店舗展開については、1年間に10店舗のペースで、5
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