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特集/除菌・カビ取り・除湿関連——需要期へ積極展開

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特集/除菌・カビ取り・除湿関連——需要期へ積極展開

 各社の積極的な啓発活動、それに伴う消費者意識の高まりなどから、活況を呈する除菌及びカビ取り関連商材。気温、湿度が上昇するこれからの時期には、更に重要性も増していく存在だ。近年は、PB品なども含め店頭の品ぞろえも拡大。ますます注目が集まっている。ここでは市場の成長に向けた動き、また各社の注力製品、販促展開などについて紹介する。

 詰め替え、付け替えが伸長するアルコール除菌スプレー

 除菌関連アイテムが数多くある中で、勢いがあり注目度が高いのは、40億円規模ほどにまで成長したアルコール除菌スプレーだ。「前年比で成長を続けているポテンシャルの高い市場と考えているため、今後も継続的に市場・ビジネスの拡大に努めていきたい」(メーカー担当者)と関係者の期待も大きい。

 特筆すべきは、本体の伸びを付け替え、詰め替え用が上回っているという傾向にあること。水拭きでは菌を塗り広げてしまう、という各社の啓発活動もあって着実に習慣化へとつながっており、順調なリピーター獲得が見られていることがうかがえる。

 今期もフマキラー、ジョンソンなど市場をリードする各社が積極的な販促活動、啓発活動を行っていく構えで、更なる成長が予想される。

 関連商材の登場で、ますます存在感がアップするカビ取り剤

 近年は「抗菌素材の普及や住宅の換気システム設置の義務化などに伴い、カビが生えにくい環境になってきている」(メーカー担当者)という家屋事情や、カビ予防剤の使用が普及しつつあることなどから、市場環境が逆風にも感じるカビ取り剤。ただ実態は、住宅などに抗菌素材、換気システムを備えてもカビが全く生えなくなるわけではないこと、カビ予防剤は使用前にカビ取り剤の使用を推奨していることなどから「カビ取り剤市場は引き続き伸びていくはず」と見通しを述べる関係者もいる。カビを生成する3大要因である湿度、水分、そして栄養分となる汚れをしっかり取り除かない限りカビが生えてしまう恐れは常にあるため、今後も市場に欠かせない存在であることは間違いない。

 実際に、アルコール除菌と同じく、使用世帯数が年々上昇しているデータもある。メーカー担当者は「湿度が高いシーズンが続けば間違いなく必要になる商材であるし、新たな掃除習慣やカビ取りの必要性を伝えていくことで、今まで以上にカビ掃除市場を拡大できる余地があるのでは」と、成長に向けた取り組みに意気込みを見せる。

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