続くwithコロナ時代に手堅い日用品&化粧品
ニューノーマル対応型の業界へ
ここまで1年半にも及ぶコロナ禍での生活で、生活者の意識と行動、また市場環境はどう変化してきたのか。ニューノーマルという言葉も浸透し、その実態が定着しようとする中で、日用品・化粧品業界の今年ここまでを振り返りつつ、今後の動きを占ってみる。
人口の多い都市部を中心に緊急事態宣言やまん延防止重点措置の延長、再発令を繰り返す間にも、生活者の感染防止を含めた通常の暮らし、あるいは自粛にも慣れが生じていると言われている。そのため、昨年は特需が発生した商品カテゴリーは今年に入って反動減が見られ、更に春を過ぎてから回復基調にある。インバウンド需要がほぼ霧消したことで、純粋に国内の消費を推し量っても、手堅い推移を見せる分野が目立つ。生活必需品が多い業界の最大の特性を表したものと言える。
更に成長するネット通販
一方で、インターネットを通じた販売は一段と増加傾向にある。ネット利用者そのものが9割を超えたといわれる昨今、外出自粛、在宅機会の増加といった要素も拡大を大きく後押ししたようだ。プラネットの調査によると、リアル店舗で食料品以外を買うことが減ったという人は35%にも上る。増えたという人が10%程度なので、そうした傾向の強さがうかがえる数字だ。ECの利用が増えたという人は4割近く、減ったという人は1割に満たないという結果だった。(詳細は「日用品化粧品新聞」8月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)