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@cosmeベストコスメアワード上半期新作ベストコスメ解説会、日常生活が戻りつつある状況に

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@cosmeベストコスメアワード上半期新作ベストコスメ解説会、日常生活が戻りつつある状況に

 新たな「UV耐水性表示」で注目も一層高まる期待も

 本紙既報の通り、アイスタイルは「@cosmeベストコスメアワード2022上半期新作ベストコスメ」を発表した。6月9日には、東京都渋谷区の@cosme TOKYOで上半期新作ベストコスメ解説会を実施。@cosmeリサーチプランナーの原田彩子氏、西原羽衣子氏が様々なデータを元に、生活者動向を分析した。
 “進化系UV”が懸念を払拭
 コロナ禍のマスク生活でメイク品を中心に逆風の状況だった美容業界。ただ、22年度上半期の口コミでは「コロナ禍」というワードの出現率は前年比13%減となり、「マスクなし生活」というキーワードも増加するなど、生活者が前を向いて日常生活が戻りつつある状況も見て取れるという。
 同社調査によると、この半年間での気持ちや行動の変化について「コロナが収束した後の生活をイメージするようになった」が35%、「メイクをする機会が増えた」が38%。更には58%が「『外に出たい』『太陽の光を浴びたい』と感じるようになった」と回答している。この“太陽光ロス”は商品名にも表れ「憧れの日光浴」「太陽の光できらめく砂漠」「アマルフィの太陽」といったワードをカラーや商品概要に取り入れるアイテムが登場し、メーカーが生活者の外に出たい気持ちを汲んでいるような動きもある。
 ただ、日に当たることの罪悪感、恐怖感も引き続きあり、これを払拭する存在にも注目。継続的に肌へ補水するアイテム、太陽の光を美容効果のある光に変換するアイテム、光を浴びている時間を味方にするアイテムなど、“進化系UV”ともいうべき商材が登場しており、原田氏は「今年12月には新たに『UV耐水性表示』も始まり、各メーカーも対応することから、注目も一層高まるのでは」と期待を示す。

 薄づきチーク、白色リップなどリハビリ的な商材に注目

 “しっかりメイク”の恥ずかしさも
 一方で2年以上掛けてマスク生活に慣れたため「メイクをするという日常に向けてのリハビリが必要となるのでは」(西原氏)との指摘もある。調査からは「ヘアスタイル」「メイクの色味」などの変化に比べて「メイクが濃い/しっかりメイクなこと」を指摘された際の方が恥ずかしさを感じる人が多いことも明らかになっており、マスクを外し、いきなりしっかりメイクすることにはつながらないと分析する。
 実際、メイクを普通の濃さに戻すファーストステップとなる、薄づきのアイテムも話題となっている。総合3位・ベストチーク1位に輝いた「アディクションザブラッシュニュアンサー」は、2、3回重ねると色づくチークで「香らせる程度に乗せるのがチークの流行となっており、発色が良くないという点が時代にマッチしている」(西原氏)。チーク、アイシャドウでは重ねて使うアイテムも人気を集めており、口コミでの「ニュアンスチェンジ」というワードの出現率も前年比22%増と伸長。多彩な使用方法が注目を集めている。

(詳細は「日用品化粧品新聞」6月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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