日用品・化粧品・生活用品業界の専門紙

HOME(2022) > 業界ニュース > 企業情報 > 「第16回国際ガーデン&アウトドアEXPO【GARDEX】」開催、園芸用品の新たな価値発掘

業界ニュース

「第16回国際ガーデン&アウトドアEXPO【GARDEX】」開催、園芸用品の新たな価値発掘

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「第16回国際ガーデン&アウトドアEXPO【GARDEX】」開催、園芸用品の新たな価値発掘

 コロナ禍追い風に伸びた市場、次のステージで成長狙う

 10月12日から14日の3日間、幕張メッセで日本最大規模の園芸・アウトドア・屋外空間製品の総合展「第16回国際ガーデン&アウトドアEXPO【GARDEX】」(主催=RX Japan)が行われた。同時開催の「第12回農業Week」「第12回ツールジャパン」と合わせ、3万2863人が来場。昨年を5000人以上上回るなど、関心の高さが示された。
 家庭園芸用品市場は、使いやすさと安心・安全が成長の鍵か
 コロナ禍で市場が拡大する以前は、園芸市場において、技術革新が進む農薬ハンドスプレーや不快害虫対策品、除草剤などの薬品は、ややダウン傾向だったものの、在宅時間の増加を機に2020年に大きく拡大。21年も順調に伸び、500億円を超えるに至った。特に好調なのが除草剤、中でもシャワータイプで、この5年間で30%増、90億円に近い規模に達している。また、家庭菜園などにも使える食品成分生まれの除草剤も、勢いの良さが目立つ。その他、安心・安全という観点では、食品系殺虫殺菌剤も同様の傾向。20年にプラスに転じ、21年も前年比12・5%増の13億円と、規模はまだ小さいもののポテンシャルの高さを感じさせている。園芸がより身近になったことで、安心・安全でより使いやすい商材へのニーズが明確に高まっていることがうかがえる。

 日用品メーカーが新製品披露

 日用品各メーカーが自社ブランドの価値を更に深掘り
 そういった市場環境を背景に、今回の展示会も日用品メーカーが多数出展した。フマキラーは、花卉種苗を展開するFSブルームを子会社に持つ強みをアピール。八重咲きゼラニウム「ロザリア」、多花性ひまわり「アポロン」といった「カダン」ブランドで展開する花と、殺虫と施肥が一度にでき初心者にも使いやすい新製品「カダンパワーガード粒剤」、スイッチを押すだけで薬剤を簡単に散布できる「カダンセーフ電池式らくらくスプレーセット」などの家庭園芸薬品を連携した売り場づくりを提案し、売り上げ増につながる成功事例が出てきていることを強調した。
 アース製薬は、嫌なにおいが無く、土にまくだけで簡単に虫対策ができる新製品「アースガーデンいろいろな植物つよし」を始め、幅広い種類に活用できる同ブランドの殺虫殺菌剤「花いとし」「野菜うまし」などをメインに展示。ハイポネックスジャパン、プロトリーフと共同展開するスリークロスも紹介し、困りごとを解決するサービスを提供して分かりやすいラインアップをそろえることで失敗を減らし、栽培人口の減少を防ぐという方針を取り上げた。
 住友化学園芸は、天然系・食品由来成分の効力にフォーカスした「ナチュラルベニカシリーズ」を大きく展示。有用菌「B.t菌」、植物油「綿実油+紅花油」、「水あめ」という三つの有効成分を独自ブレンドし、虫の発生前から食べる直前まで繰り返し使える殺虫殺菌剤「ベニカナチュラルスプレー」、“お酢生まれ”であらゆる植物に使え、虫・病気を退治・ガードできる特定防除資材「ピュアベニカ」の概要を解説した。
 また、天馬は「バルコニーガーデン」ブランドから、ファッション性に富んだカラーポットや陶器鉢などを紹介した。
 なお、アース製薬とフマキラーは別途、自社製品の発表会を行っている

 (詳細は「日用品化粧品新聞」10月24日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

各種お申し込み・お問い合わせ

CONTACT