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アイスタイルがメンズコスメをテーマにディスカッション実施

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アイスタイルがメンズコスメをテーマにディスカッション実施

 

 本当に来るか?メンズコスメ
 
アイスタイルは5月17日午後5時から、東京都港区の本社で「本当にくるのか?メンズコスメ2019記者勉強会及び懇親会」を開催した。メンズコスメをテーマに実施したもので、メンズコスメ市場の現状や成長性、海外事情、今後への期待などとともに「実際のところはどうなのか」といった懐疑的な部分にも触れた。

 5人の著名人がパネリストに
 ディスカッションはアイスタイルの山田メユミ取締役をモデレーターに、同社の国内外の美容情報を発信する専門メディア「BeautyTech.jp」の矢野貴久子編集長、口コミサイト「アットコスメ」会員の分析や消費者動向などを調査する西原羽衣子リサーチプランナーの他、メンズコスメを展開する「バルクオム」の野口卓也CEO、モデル・デザイナーなど多彩に活躍する、こんどうようぢの5人がパネリストとして出席した。
 冒頭、山田取締役が「ここ数年、メンズコスメアイテムは増加し、本格的に浸透してきたと感じる一方で、市場としてはどうなのかという疑問符が拭えない状況が続いている」とした上で「ほぼ横ばいに推移する化粧品市場において、メンズコスメは成長傾向にあるが、女性用の化粧品を購入する男性も多い。そのようなデータは正確に掴めないこともあり、今後、どういった観点で数字を追いかけていくのかという懸念もある。現状の数字が必ずしもメンズコスメ市場を表すものではないことをご理解いただたければ」と強調。
 野口CEOは2013年に事業を開始した後、17年に発売した商品が現在では2万人もの会員に継続され、その平均回数は6・5回と業界平均以上の高い数値であることなどを明かし「創業当初は伸び悩んでいたが、デジタルマーケティングを積み重ねながら、男性が清潔感を持つことの大切さを訴求し続けてきた。これがビジネスの追い風を受けることができた要因だと考えている」とベンチャービジネスという観点からコメント。
 西原氏は「アットコスメの女性メンバーの91%が男性のスキンケアを受容しているが、メイクにおいてはその半分。年代別では、20代の受容が圧倒的に高く、今後の鍵を握るのはこの世代では」とし「20代は普段からアプリなどを使い、自分の肌が修正されて綺麗になるということを化粧品を使う前から知っている。この世代が市場のキープレイヤーとなる時に市場は変わっていくのではないか」と予想。
 矢野氏は「日本だけでなく、世界のメンズコスメ市場も拡大している。普及に伴い、Z世代と言われる次世代のキーワードとして“ジェンダーレス”が挙げられる」と述べた上で「この世代は自分が良いと思うものを使いたいだけで、性別はあまり気にしていない。メンズコスメとは別の潮流ではあるが、この考え方は確実に増えてきている。特に、ヨーロッパ、中国、韓国はその傾向が強い」と多様性の広まりも示唆した。

 メイクをする男性は恋愛対象にはならない
 SNSで70万人ほどのフォロワーを持ち、その内訳のほとんどが女性だというこんどうは「メイクをする男性に抵抗がないという女性は多いが、その反面、恋愛対象にはならないという意見が圧倒的。男性には、ナチュラルな商品を勧めることが多い」など20代の本音を紹介した。

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