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ライオン新社長に竹森征之氏が就任へ、更なる成長加速を目指す

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ライオン新社長に竹森征之氏が就任へ、更なる成長加速を目指す

 二人三脚で今後のライオンの成長を必ず実現

 ライオンは2月13日、掬川正純代表取締役兼社長執行役員が3月30日付で代表取締役会長(取締役会議長、最高経営責任者)に就任し、上席執行役員ヘルス&ホームケア事業本部長の竹森征之氏が代表取締役社長執行役員(最高執行責任者)に就任することを発表した。濱逸夫会長は相談役となる。これに伴い同日、東京都台東区の新本社となるJPライオン子ビルディングで、2022年12月期決算発表と合わせて会見を行い、社長交代の背景などを説明すると共に、今後の抱負と経営の方向性を語った。
 
 掬川社長は新たな経営体制への移行について「在任期間4年間で、企業成長に向けた多くの変革が実現した。新しい企業理念の制定、人事制度を含む新人材マネジメントシステムの構築、新本社への移転、新しい基幹システムと新工場、バングラディシュ、ベトナムと新規国への進出、中国での研究会社設立など、ライオンを飛躍させる土台が整った。これからのステージでは変革を最大活用し、戦略を強力に推進する『馬力』が必要と考えている。ギアはトップに入り、あとはアクセルを踏むことが必要との思いを持っている」と背景を説明した上で、竹森氏を選出した理由を「物事を前に進める非常に強い力を持つと同時に、そのために欠かせないチームメンバーをまとめ、人をひきつける力に優れている。この点を重視した」と語った。竹森氏は最高執行責任者として足元の事業推進全般を担う。掬川社長は会長就任後、中長期的に経営の舵取りを担うとして「同じ部署で仕事をして以来、気心が知れ、何でも言い合える関係。二人三脚で今後のライオンの成長を必ず実現する」と強調した。

 キャッチフレーズは「Be LION」

 これを受けて竹森氏は「132年の歴史を持つライオンの経営のバトンを受け取ることになり、非常に重い責任を感じている。一方で、これから未来を創っていくことへの高ぶる気持ちもあふれている」とした上で「今後どういう会社を目指すか。(キャッチフレーズを)『Be LION』として、動物のライオンのように親近感と人気のあるような、英語で言えば”Close to you”(あなたの近くに)に集約される。企業としてのライオンも、製品もサービスも一番あなたの近くにいるという点で、どこよりも秀でた会社になりたいと考える。野生の強いライオンは、何をするか分からない、次から次へと集団で仕掛けてくる動物。そうした面も合わせて、二つの顔を持つ企業を目指していきたい」と語った。
 戦略面では新たな経営戦略として”Positive Habits”を表明。「お客様に行動の変容をもたらし、新しい需要を創造する提案と捉えている。実現のためには付加価値を生む業務プロセスそのものを変革していかねばならず、相応の経営資源の組み換えも必要。ライオングループの力を解き放ち、Positive Habitsの形成に焦点を当て、事業成長を図っていく」と説明した。
 社長就任後については「この4年間、変革の土台づくりを間近で体感し、主にマーケティング面で具体化を進めてきた。この土台を活用し、製品とサービスの融合を強力に仕掛けていく。Positive Habitsを加速的に、日本とアジアの領域でいっぱいしていきたい。経営指標は、トップラインの拡大と平均成長率。ライオンの製品とサービスは、お客様にとっては身近で親近感を持って使っていただき、かつ、その提案は競合にとって模倣しにくく、新しい形を連続的に、先に仕掛けるものでありたい」という。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」2月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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