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ライオン2022年12月期決算、想定を上回る原材料価格上昇を粗利増などで公表上回る

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ライオン2022年12月期決算、想定を上回る原材料価格上昇を粗利増などで公表上回る

 6・5%増収も減益に

 ライオンの2022年12月期決算は、売上高が増加、事業利益は減少となったが、海外事業や産業用品が増収に寄与、想定を上回る原材料価格上昇を粗利増や特売抑制、費用の効率化などで吸収し、いずれも当初公表値を上回った。決算発表に伴い2月14日、東京都中央区の鉄鋼会館で記者懇談会を開き、掬川正純社長、久米裕康取締役上席執行役員らに加え、3月に新社長に就任する竹森征之上席執行役員ヘルス&ホームケア事業本部長も出席し、業績の概要や今後の見通しなどを説明した。

 売上高は、一般消費財でオーラルケア、ビューティケア、海外ではマレーシアや韓国が成長をリードした。産業用品も二次電池向けカーボンや衛生関連品が好調だった。
 ライオン独自の指標で、売上総利益から販管費と一般管理費を控除して算出する事業利益は、前年同期比23・8%減少。値上げ対応やトータルコストダウンを進めたが、原材料価格上昇や減価償却費の増加で減益となった。これに伴い営業利益も減少した。
 事業利益の増減要因として、原材料価格は140億円のインパクトがあったが、売り上げ増加で65億円、原価や物流などでのコストダウンで24億円のプラスをもたらした。

 オーラルケア、ビューティケアが順調に拡大

 一般消費財の分野別売上高では、主力のオーラルケアが4・2%増と堅調、ビューティケアも7・1%増となった。ファブリックケアは0・9%減、リビングケアは6・1%減、薬品も0・9%減となった。その他分野では製造子会社のグループ内売上高が増加して10・1%増。
  海外事業は、東南アジア、北東アジア共に売上高を2割近く伸ばしたが、原材料高騰の影響を受けた東南アジアは減益、値上げやコストダウンが進んだ韓国など北東アジアは増益となった。

 (詳細は「日用品化粧品新聞」2月20日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
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