日用品・化粧品・生活用品業界の専門紙

HOME(2022) > 業界ニュース > 市場ウォッチ > 都内ホームセンターの状況

業界ニュース

都内ホームセンターの状況

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
都内ホームセンターの状況

 東京2020オリンピック、関連売り場はほぼ見られず

 東京2020オリンピックが開幕して早1週間が過ぎた。コロナ禍で関連イベントやプロモーションはほぼ行うことができず、競技の多くが無観客ということもあり、大きな経済効果を生み出せていないのが現状だろう。これまでドラッグストアやスーパーなどの関連売り場の状況を紹介してきたが、ホームセンターの状況はどうなっているのか。  
 開幕前に都内のドラッグストアやスーパーを50店舗ほど視察したところ、オフィシャルスポンサーの個別のコーナーなどはあるものの、オリンピックでの需要を喚起するような売り場は見られなかった。店舗面積の広いホームセンターはどういう状況か。開幕後に都内数店舗をのぞいたところ、資材館などを併設する大型店舗でいくつか関連売り場が施されていた。一方、中型店舗ではドラッグストアやスーパー同様、関連する売り場は存在しなかった。  大型店舗の事例では、店内入口に、テレビ観戦の使用シーンを想定した小型サイズの液晶テレビや、ビール、タンブラー、携帯用扇風機、録画用DVD、クッション、蚊取り線香などが陳列。また、ペットと一緒に観戦することを考えた公式ライセンス商品のペットウェアやペット用クッションなどがそろえられていた。その他、マネキン人形などを用いてパラソル、チェアなどスポーツやアウトドアのをイメージしたコーナーも散見された。

 好調続くペット、今後期待も

 2020年のホームセンターの売上高は、経済産業省の統計に寄ると前年比6・7%増の3兆4963億円。16年以降、0・3〜0・4%減で推移してきたが、コロナの影響によるおうち時間の増加で大幅増へと転じた。ほぼ全てのカテゴリーが伸びたが、中でも園芸・エクステリアは10・4%増と2桁の伸長率を達成。「巣ごもり需要で園芸ユーザーは間違いなく増えていると感じる。外出自粛のムードがある中、しばらく伸びが続くのではないか」と見る流通関係者も多く、実際、今年に入ってからも2桁の伸びをキープしていた。ただ、5月に入り、天候不順なども影響してか、5・9%減とマイナスに転じた。 一方、好調をキープしているのがペット・ペット用品。昨年の1月以降、前年の消費増税の駆け込み需要の反動を受けた同年9月を除いて、今年5月まで毎月プラスだったのはペット・ペット用品だけ。20年累計では8・2%増と他のカテゴリーよりも決して高いわけではないが、安定した伸びを今も続けている。(詳細は「生活用品タイムズ」8月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

各種お申し込み・お問い合わせ

CONTACT