【user's VOICE】ヘアカラー市場の今を見る

成長続くヘアカラー市場
ヘアカラー市場は推計1430億円(2018年、プロ用・家庭用の合計)で、パーマやスタイリング剤においては横ばいかダウン傾向の中、ヘアカラーは成長を続けている。今回はPOB(マルチプルID−POS「Point of buy」)会員のヘアカラーの購買行動を分析した(レシート枚数3810枚、調査期間19年11月〜20年4月)。
まず、POB会員が購入したヘアカラーは、1位ホーユー「シエロヘアカラーEXミルキー(7・2%)」、2位ホーユー「メンズビゲンワンプッシュ(5・9%)」、3位ダリヤ「サロンドプロ無香料ヘアカラー早染め乳液(5・0%)」、4位花王「ブローネ泡カラー(4・8%)」、5位ホーユー「メンズビゲンスピーディーII(4・4%)」となり、上位10商品全てが「白髪染め」であり、全体で「ファションカラー」は2割程度に留まった。
ホーユー1、2位/続くダリヤ、花王
白髪を染める際、美容院よりも安価なセルフカラー剤を使用する方が多い傾向がある。今回は「シエロ」から乳液タイプ(図表1位)と泡タイプ(図表7位)の商品別で購買コメントを見る。 まず乳液タイプは、「コームで髪をとかすように染めることができ、手が汚れなくていい(30代女性)」「コームから乳液が出て、片手で塗りやすく液だれしない(50代女性)」。コームと乳液が一体化していることによる手軽さが、幅広い年代女性から支持を集めていた。