「@cosme アットコスメ データから見る人気の秘密ーヒットコスメの裏側ー」【寄稿】

イニスフリー「ノーセバム ミネラルパウダー」(アイスタイル リサーチプランナー・西原羽衣子氏)
「最近マスク生活なのでファンデーションをきちんと塗る機会が少なくなった」というクチコミに見られるように、新しい生活様式は、生活者の化粧行動にも変化をもたらした。特に今年の夏は、例年の酷暑に加え「マスクをしているせいか暑さ倍増」であり、「マスク下の肌をどうドロドロにせずに過ごせるか」「マスクの摩擦を減らしたい」といった新たな悩みを生み出した。その中で、昨年同時期の約5倍のクチコミを集めているのがイニスフリーの汗と皮脂をコントロールするルースパウダーだ。
不快感解消でクチコミが5倍に増加
もともと「どんなにペタペタした状態のお肌でもサラッサラにしてくれる」ことを高く評価されていたことから、マスク内の蒸れ・べたつきの解消を期待されたのであろう。「マスクをしていてもサラサラでテカらない」「今のこのマスクの季節にはかなりぴったり」というように、今年4月以降に投稿されたクチコミの約20%に「マスク」という言葉が登場する。
持ち運びしやすいコンパクトな容器、ミントエキスによる爽やかな使用感と香り、マスクに付いても気にならない無色等、マスク生活の不快感やストレスを解消してあげられる工夫が随所になされていることも人気の理由であろう。
(詳細は「日用品化粧品新聞」9月7日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)