【注目企業戦略】 サンスターの除菌脱臭機「ＱＡＩＳ（クワイス）」の「ａｉｒ―03（エアーゼロスリー）」がＴＢＳラジオで採用
一般家庭でも使えるよう小型化、インテリアにもなじむドーナツ型デザイン
サンスターの除菌脱臭機「ＱＡＩＳ（クワイス）」の「ａｉｒ―03（エアーゼロスリー）」がＴＢＳラジオで採用され、現在四つの収録ブースに設置されている。防音効果を追求するラジオ局のブースは、必然的に狭いスペースとなり、また、出演者同士の距離も近く、密の状況を招きやすい。新型コロナの感染対策上「除菌」には非常に気を使う場所であり、ラジオ局側でも、収録に影響なく効果的にそれをどう実践するかを大きな課題と捉えている。4月某日、同局を訪れ、採用の理由などを聞いてみた。
サンスターは2019年から、独自の光触媒技術とＵＶ光の応用で、室内の空気中に浮遊するウイルスや菌、においの働きを抑える「ＱＡＩＳ―ａｉｒ―01」を業務用として展開。その後、キャスター付きで移動ができる「02」を加え、病院や歯科医院、介護施設、幼稚園、保育園、エステティックサロン、また、鉄道車両など幅広い分野に導入を進めてきた。ほこりや花粉などの小さな粒子を吸収する集塵機能を持つ「空気清浄機」と違い、除菌・脱臭機能がメインの「除菌脱臭機」として、その認知も徐々に広まりつつある。
今回、ＴＢＳラジオでも採用された「03」は、一般家庭でも使えるよう小型化し、インテリアにもなじむドーナツ型のデザインとして20年8月に発売したもの。色も「アマビリスホワイト」「ハルフェティブラック」など日本の伝統色にインスパイアされた5色を用意。販売は、通販サイトと一部小売店舗で行っている。価格は税込7万7000円。
これまでにないデザイン性、優れた静音性、フィルタ交換不要など特長多数
発売以降、一般的な空気清浄機及び除菌脱臭機とは一線を画すこれまでにないデザイン性や、運転時の優れた静音性（標準時33dB、静音時26dB）、また、光触媒方式で菌やウイルスを機器内に溜めないため、面倒なフィルタ交換が必要ないこと、重量1●と軽量で持ち運びも用意なこと、更には、置く以外に壁掛けもできることといった利点が支持され、室内のにおいを気にする生活者、特にペットオーナー中心にユーザー層を広げているという。同社も、潜在需要の高さに手応えをつかんでいることから、今後も一般消費者の開拓に向け力を入れていく考え。なお、26dBとは、木の葉がすれ合う程度の極めて小さな音量だという。
（詳細は「日用品化粧品新聞」4月18日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で）
