小林製薬が日本初の医療用成分を配合した胃腸薬「イラクナ」など、秋の新製品10品目を発表

胃腸薬の市場で新成分のスイッチOTC化は12年ぶり
小林製薬は、秋の新製品10品目を発表した。OTC医薬品として日本初の医療用成分を配合した胃腸薬「イラクナ」や、“敏感鼻”に優しい香りをイメージした「お部屋の消臭元 Cleair(クリエアー)」などの芳香・消臭剤を注力品として、初年度約21億円の売上高を目指す。8月2日、オンラインで説明会を開き、製品概要や開発背景などを紹介した。
新製品は、医薬品4、オーラルケア1、芳香・消臭剤3、衛生雑貨品1、桐灰カイロ・温熱1アイテムを用意した。
注力品の一つ「イラクナ」(10錠1000円)は、OTC医薬品として日本初の医療用成分「イトプリド塩酸塩」を配合。弱った胃の動きを活発にし、胃の不快症状に効く。自社調査では、加齢により特に心あたりも無いのに胃がもたれたり、ストレスで胃の不調を感じたりする人が増えており、インテージSRI+データの胃腸薬市場でも、コロナ禍以降は食べ過ぎや飲み過ぎによる不調改善の胃腸薬の売り上げは下がっているにもかかわらず、胃の働き低下による不調を改善する胃腸薬は伸長しているという。胃腸薬という成熟した市場で新成分のスイッチOTC化は12年ぶりとなる。小林製薬としても初のスイッチOTCの承認取得で、開発期間には5年を要した。テレビCMやウェブ施策を実施する他、店頭でも積極的に認知度を高めていく。
〝敏感鼻〟に優しい「お部屋の消臭元 Cleair」を投入
“暮らし心地”をテーマにした消臭・芳香剤シリーズからは「お部屋の消臭元 Cleair」(400㎖オープン価格)を発売。強い香りが苦手な人を“敏感鼻”と定義し、悪臭を上回る強い香りでマスキングするのではなく、新技術「ニオイオフクリア処方」で悪臭を感じにくくし、優しいほのかな香りが続く。また、カウンターキッチンなどから料理臭がリビングに広がってしまうという悩みに対応した「お部屋の消臭元 和のハーブゆず&大葉」(400㎖オープン価格)は、薬味に使われている和のハーブをイメージした香りで、キッチン特有のにおいを消臭。リビング使用だけでない新市場創造型商品として自信を見せる。
(詳細は「日用品化粧品新聞」8月15日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)