ライオン、花王が自動投入専用商品を発売、広がる自動投入洗濯機に機能性で対応
両大手から発売される商品で高まる市場活性化
洗濯時に洗剤や柔軟仕上剤を自動投入する機能を持つ洗濯機の拡大が進む中、大手メーカーがこれに対応した商品を相次ぎ発売する。自動投入洗濯機は２０１７年末にドラム式として登場して以降、その後に価格的に買い求めやすいタテ型も発売され、世帯保有率は21年で９・９％、30年には30％まで拡大すると予測されている（ライオン調べ）。背景には、ライフスタイルの変化や楽に家事をこなしたいというニーズがあり「普及率は今後も伸長するものと見込まれる」（花王）。そうした中で両大手から発売される商品には、市場活性化への期待が高まりそうだ。
ライオン「トップスーパーNANOX自動投入洗濯機専用」
ライオンは10月５日から、自動投入洗濯機の利便性と機能を両立した専用洗剤「トップスーパーＮＡＮＯＸ自動投入洗濯機専用」（８５０ｇ、オープン価格）を発売する。
洗浄、消臭、徹底抗菌、洗濯槽をカビから守ることの四つの機能を一つに凝縮。既存の「トップスーパーＮＡＮＯＸ」の汚れ落ち、「同ニオイ専用」のにおい落ちの両方の機能を兼ね備えており、頑固な汚れや部屋干し臭をこれ一つで徹底洗浄できる。
また、独自の５種類の酵素を配合することで、様々な洗濯コースに対応し、強力に洗浄機能を発揮する。超濃縮技術で、標準使用量は同社の従来型液体洗剤の約４分の１の６ｇで済むため、洗剤タンクの詰め替え頻度が軽減でき、約４カ月継ぎ足し不要という利便性も実現した。洗剤タンク内で液が固まりにくい設計で、詰め替えしやすい口栓パウチを採用している。爽やかなアクアソープの香り。
花王「ハミング自動投入専用」
花王は９月26日から、日本初の自動投入洗濯機専用の柔軟仕上剤「ハミング自動投入専用」（１２００ml、メーカー希望小売価格設定なし）をＥコマース（Ａｍａｚｏｎ、楽天、ＬＯＨＡＣＯ）で、10月２日から一部店舗で発売する。
専用の処方により少量で洗えるため、同社品比で１・４倍長く使え、補充頻度を減らすことができる。液が固まりにくい特長を持ち、補充タンクの掃除は水でさっとすすぐだけで済むなど、手入れの手間を軽減する。消臭、抗菌機能を持ち、部屋干しも可能。衣類のダメージを防ぎ、花粉もブロックする。アクアグリーンの香りを採用した。
合わせて衣料用洗剤「アタックＺＥＲＯドラム式専用」で「つめかえ用」のパッケージを改良する。補充の頻度が減らせて、補充タンク内で固まりにくいことなどを従来以上に分かりやすく伝えていく。
（詳細は「日用品化粧品新聞」9月5日号／または日本経済新聞社「日経テレコン」で
