【user's VOICE】オーラルケア

オーラルケア商品(ハミガキ、ハブラシ、洗口液、デンタル用品)の購買状況を分析(レシート分析期間=2023年5月~24年4月、レシート枚数69万4867枚)。
オーラルケア商品カテゴリの購入金額をレシート当たり単価にし、年代ごとに比較した(図「①オーラルケア商品全体」)。
その結果、20代以下〈417・7円〉が最も低く、年代を増すごとに上昇し、60代で〈497・9円〉となった。
40代までは年代間の金額差は6・3円と緩やかだが、50代からは差額が30円以上と大きく変化が表れている。
会員のコメントでは、日ごろから「ハブラシ、歯間ブラシを用途に合わせて使用し、洗口液でもケアしている(50代男性)」「既に歯周病があるので歯科医院に通いながら洗口液を使っている(50代女性)」と「ハブラシ」「歯間ブラシ」「洗口液」を利用する声が散見された。
実際にアイテムごとに年代別のレシート当たり単価を比べると(図「②オーラルケ商品カテゴリ別」)、「ハミガキ」「デンタル用品」はそれほど大きな差はない。しかし「ハブラシ」「洗口液」は50代以降から単価が上昇傾向。「たまに歯医者に行く程度(20代男性)」のケアをする若年層とは差異がある。
口内環境の意識の高まる顧客だけではなく、トラブルが少ない若年層に意識向上を促し、いかにクロスセル戦略で関連商品への関心を高められるかが、今後の市場拡大へのポイントとなっていくだろう。