「@cosmeベストコスメアワード2024上半期新作ベストコスメ」発表
総合大賞はアテニア”スキクレ”アイスタイルは、寄せられたクチコミ投稿をベースに、支持されている商品を表彰する「@cosmeベストコスメアワード2024上半期新作ベストコスメ」を発表した。これに伴い6月6日、東京都渋谷区のLIFORK Harajukuで発表イベントを実施し、授賞理由や市場背景を紹介した。
「@cosmeベストコスメアワード2024上半期新作ベストコスメ」の対象は、昨年11月1日から今年4月30日までに発売されたアイテム。例年、12月に発表する「@cosmeベストコスメアワード」の上半期における新人賞の位置づけとしている。
総合大賞に輝いたのは、4年ぶりにリニューアルしたアテニアの「スキンクリアクレンズオイルアロマタイプ」。硬くなった角質をやわらかくする成分を配合し、古い角質汚れを除去し次に使うスキンケアの浸透を高めてくれる美容クレンジングに進化した点や、使用時に漂う香りなどへのクチコミ評価が高く、支持の高まる国産・中価格帯ブランドという点もあって、世相を表す象徴的な受賞となった。@cosmeのクチコミで20%ほどあれば上位とされるリピート率が36%と非常に高いことが特長で「パワーアップされていて、容量は変わらず110円の値上げなら全然OK」というクチコミもあるなど、価格改定ですら好意的に受け取られていたという。
イベントでは冒頭、遠藤宗社長COOがあいさつ。「いわゆる低価格帯、高価格帯の二極化が進んでいると言われ、円安、物価高もあって、特にメイクカテゴリーではそれが顕著に表れている。ただ、スキンケアでは国産、中価格帯ブランドが健闘しており、今回のベスコスでもたくさん受賞されている。生活者の方々が価格に見合っているか、高いパフォーマンスを出してくれるのかをシビアに見るようになっている中で、国産・中価格帯ブランドが、より商品の価値を高めていることがランキングに表れたのではないか」と現状を分析した。
またアテニアの保坂嘉久社長は「リニューアル時の目標だった賞をいただき、うれしく思う。当社はファンケルグループでD2Cを中心に展開し、高品質な商品を求めやすい価格で提供している。広告展開や販路が限定的で、お客様の認知がまだ低いが、本品は非常に好評で、評価のクチコミもたくさんいただいており、新たなお客様づくりにつながっている。現在は販路をアットコスメストアや化粧品専門店へも拡大しており、認知が上がってきている」と近況を紹介しつつ、受賞品については「2016年に発売し、2度のリニューアルを経て累計販売1900万本を突破した」と強調。
更に、メイク落ちが良く、ぬれた手でも使え、突っ張らないという『不』の解消につながる一品で、柑橘の香りも好評である。リニューアル前と比べて、売り上げは1・5倍ほどに拡大しており、男性ユーザーも増えている。年末には、ベスコス総合大賞をいただけるように祈っている」と喜びを表し、引き続いての成長に意欲と期待を示した。
当日は、@cosmeリサーチプランナーが受賞品の傾向、消費者トレンドや生活者動向を解説する「ベスコスワンポイント解説」を実施し「中価格帯コスメ(ミドルコスメ)の逆襲」「国産ブランドへの支持の高まり」「シートマスク・パック及びチークの売り上げ増加」といったキーワードを提示。@cosme投稿のクチコミの中で出現率が優位に上昇したワード、@cosme店舗での売り上げ分析、ユーザー調査、美容プラットフォーマーとしての独自知見などを元に「@cosmeトレンド予測部」が選出した「2024下半期トレンド予測」も発表した。
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月17日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)