【@cosmeデータから見る人気の秘密-HITコスメの裏側】【寄稿】

fwee/フィー3Dボリューミンググロス
マスク生活を余儀なくされたコロナ禍において、マスクにつきにくい口紅やファンデーションはあれど、諦められていたのがツヤ感ではないだろうか。そのうっぷんを晴らすかのように、アフターコロナに大きくクチコミを増加させているのがリップグロスカテゴリーで、直近でもコロナ禍の約25倍のクチコミが寄せられている。
特に人気があるのが、韓国ブランドであるfwee(フィー)の3Dボリューミンググロス。この商品のクチコミに特徴的なのが、擬態語(オノマトペ)の豊富さだ。「ぷっくりぽてリップ」「水飴みたいにうるむちな唇」「プリプリな粘膜リップ」など、これらの擬態語が表しているのが立体感とボリューム感だ。
若年層からは「薄くて貧相な私の唇もこれだけでもむちっとする」、比較的高い年齢層からも「40代を越えると、唇もしぼんできちゃうけれど、それをカバーしてくれます」と唇のボリュームが求められている様子が見られる。唇を大きく見せることにより、鼻と唇のあいだの距離が短くなり、顔を小さく見せてくれる効果もある。
クチコミで語られるこの商品への唯一の不満点が色持ちであったが、それを解消するティントタイプがこの8月に新たに発売され、人気はまだまだ継続しそうだ。
(アイスタイルリサーチプランナー/西原羽衣子)
詳細は「日用品化粧品新聞」9月1日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)