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【user's VOICE】レシートから分析するドラッグストア決済方法

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【user's VOICE】レシートから分析するドラッグストア決済方法

 主要ドラッグストアでは8割が現金以外

  新型コロナの感染防止のため、小売業の決済方法はキャッシュレス化が広がりを見せている。そこで今回は、POB(マルチプルIDーPOS購買理由データPoint of Buy)会員のレシートからドラッグストア各社の決済方法をまとめた(調査対象:ウエルシアHD、ツルハHD、サンドラッグ、マツモトキヨシHD、スギHDの2020年1月〜9月購入レシートの平均値)。  全体では、各社現金の比率はおよそ2割で、他8割が現金以外の決済方法、そのうちクレジットカード決済が14・4%〜19・8%を占める。各社の特徴を見ると、ウエルシアHDでは「ポイント決済(14・4%)※主にTポイント」が他社よりも高く、マツモトキヨシHDでは、唯一「d払い(15・6%)」がランクイン。ポイント還元やキャンペーンによる利用が促進されている。また、QRコード決済の「PayPay」は、ツルハHDを除いて5位以内にランクイン。各社で利用できるため一定のシェアを獲得しているが、ツルハHD、スギHDは「LINE Pay」や「楽天Pay」のほうが上位となった。他にも、WAONやnanacoなどの「流通系電子決済」も根強い人気を見せた。

 25%がコロナ以降「キャッシュレス決済が増えた」

 様々な決済手段に対応する企業がある一方で、コスモス薬品のようにクレジットカード不可という独自の方針を貫く企業もあり、企業ごとの姿勢の違いがあるようだ。当社のアンケートでは「新型コロナ感染拡大後にキャッシュレス決済が増えた」と約25%が回答した。(N=1888人、20年12月調査。買い物に関するアンケートより)  キャッシュレス決済は新しい生活様式により買い物を短時間で済ませたいといった消費者心理だけではなく、貯めているポイントや利用のしやすさなど、購入チェーンを選ぶ上での判断材料となりうる可能性もありそうだ。 (ソフトブレーン・フィールドIT戦略部)(詳細は「日用品化粧品新聞」1月8日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)

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