【user's VOICE】UVケア

寄稿=mitoriz(ミトリズ)。日本初のレシートによる購買証明付き・購買理由データベース「マルチプルID―POS購買理由データPoint of Buy〈ポイント・オブ・バイ、以下POBデータ〉」を有し、月間1000万枚のレシートを収集し、リアル消費者購買データベースとしては提携サイトを含め国内最大級の規模を誇る。
紫外線が気になる季節、日やけ止めやUV対策グッズの出番が本格化してきた。
POB会員(493人対象)に行ったアンケート調査では、女性の場合「年間を通してUVケア製品を使用している」と回答した人は5割を超え「紫外線が強い季節のみ使用している」との回答も含めると、9割近くが何らかの形でUV対策を行っていることが明らかとなった。
今回はレシートデータから「UVケア」カテゴリの購買動向を分析していきたい(レシート分析期間=2024年1月~12月、レシート枚数1335万3212枚)。
図表は、会員の投稿レシート情報から24年のドラッグストアにおける「UVケア」カテゴリのレシート1000枚あたりの出現傾向を月別で示したもの。年間平均の出現数は3・35で、紫外線量の増加に伴い、4月以降は急激に上昇しており、6月には178・4%(5・97)とピークに達し、その後も8月まで高水準を維持している。
また、使用している日やけ止めのタイプに関するアンケートでは「ジェル/ミルクタイプ」が最多となった。
「肌の乾燥を防ぎたいので、水分量が多く伸びのよいジェルやミルクを選んでいる」(30代・女性)といった、機能性と使用感のバランスを重視する声が目立つ他、「顔や首にはスプレーで広範囲に、汗をかきやすい腕には塗り直ししやすいクリームを使う」(40代・女性)など、部位ごとに使い分ける実用的なスタイルも見受けられた。
UVケア市場は春夏に需要のピークを迎える一方で、通年使用の潜在ニーズも存在しており、秋冬の紫外線対策提案や、日常使いしやすい製品の提案が進めば、市場の更なる拡大も期待できそうだ。
mitoriz RDM本部
(詳細は「日用品化粧品新聞」6月9日号/または日本経済新聞社「日経テレコン」で)